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米テスラ:「モデルX」の納車遅延、「量より質」重視で-株価下落

  • 2017年の「モデル3」投入を控え、スムーズな納車が必要
  • モデルXの10-12月期の納車台数は208台と、一部予想を下回る

米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズが昨年9月終わりに投入したスポーツ型多目的車(SUV)「モデルX」の納車ペースの遅さが示しているのは、同社が昨年の経験を踏まえ、ブランドイメージを守るため量よりも質を重視しているということだ。

  モデルXの10-12月(第4四半期)の納車台数は208台にとどまった。これは同期の生産台数(507台)の半分未満で、一部アナリストの見通しも下回る水準。遅延の理由について、テスラは3日、生産の初期段階では「何よりも質を優先する」と説明している。

  テスラは最近の苦い経験から学んだのかもしれない。昨年10月終盤、同社の株価は約2カ月ぶりの大幅な下げとなった。米消費者団体専門誌コンシューマー・リポーツがテスラの高級セダン「モデルS」の信頼性は平均以下だとして、同モデルを「推奨」リストから外したことが響いた。テスラはより手頃な値段のセダン「モデル3」の発売を2017年に予定しており、モデルXのスムーズな納車を確実にすることが必要だ。

  テスラ株は4日、前営業日比6.9%安で終了。昨年8月以来の大幅下落となった。同社が今月3日に発表した10-12月期の納車台数は1万7400台で、15年通期は5万580台。通期の納車台数は、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が昨年11月に示した予想レンジ(5万-5万2000台)の下限付近にとどまった。これとは対照的に、米フォード・モーターのピックアップトラック「Fシリーズ」の販売台数は同月だけで6万5192台に上っている。

  ロバート・W・ベアードのアナリスト、ベン・カロー氏は10-12月期のモデルXの納車台数を1000台程度と予想していた。同氏は4日の早い段階で公表したリポートで、「モデルXの納車とモデル3の発売についてもっと明確になるまで様子見を続ける」姿勢を明らかにした。同氏はテスラ株の投資判断を「ニュートラル(中立)」としている。

原題:Tesla Stresses Quality Over Quantity as Model X Deliveries Begin(抜粋)

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