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1月5日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ユーロが1カ月ぶり安値-インフレ低調で米国との差拡大

5日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが1カ月ぶり安値に 下落。インフレ指標の発表を受け、ユーロ圏と米国との間で経済成長に なお差があることが浮き彫りとなった。

ユーロは4営業日続落し、昨年11月以降で最長の連続安。ユーロ圏 の12月の消費者物価指数(CPI)は伸びが市場予想に届かなかった。 円は続伸。中国当局が下落する株式相場の下支えに動く中でも円は買わ れた。前日には10月以来の高値を付けていた。

ほぼ昨年全体を通じて人気の高かったユーロ売り・ドル買いという 取引の流れが、今も続いている。ユーロ圏の経済指標を見ると、欧州中 央銀行(ECB)による刺激策の拡大にもかかわらず持続的な成長とイ ンフレの促進は難航していることが分かる。その一方で米金融当局 は2016年に4回の利上げを見込んでいる。クリーブランド連銀のメスタ ー総裁は、米経済のファンダメンタルズは「依然として非常に健全」と 指摘した。

スタンダードチャータードの為替ストラテジスト、アイメア・デー リー氏(ロンドン在勤)は「ユーロ安・ドル高のテーマはなお続いてい る」とし、「インフレ率の面で回復は見られなかった。米国が既に引き 締めサイクルを開始した一方、ECBは現状維持もしくは一段の政策緩 和に動くという見方は、これでさらに強まった」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.8%安 の1ユーロ=1.0748ドルと、終値としては12月2日以来の安値。

円は0.3%上昇し1ドル=119円06銭。前日は一時118円70銭と、10 月15日以来の高値を付けた。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が5日発表したユーロ 圏の12月CPI速報値は、前年同月比で0.2%上昇となった。ブルーム バーグがまとめたエコノミストの予想中央値では7カ月ぶり高水準とな る0.3%上昇が見込まれていた。インフレ率は当局が掲げる2%弱の目 標まで程遠い状況にある。

米国の11月CPIは前年同月比で0.5%上昇した。

ECBのドラギ総裁は12月、資産購入プログラムを17年3月まで延 長し、中銀預金金利をマイナス0.3%に引き下げた。

ゲイン・キャピタル・ホールディングス傘下フォレックス・ドッ ト・コムのアナリスト、マット・ウェラー氏はリポートで、「ユーロに 対して弱気姿勢になる理由は明らかだ。けさのユーロ圏の12月CPI だ」とし、「12月の中途半端な緩和措置を受け、ECBに一層積極的な 行動を求める圧力は既に高まりつつある」と述べた。

原題:Euro Falls to 1-Month Low as Inflation Drop Widens Gap With U.S.(抜粋)

◎米国株:ほぼ変わらず、中国株反発も原油安や自動車販売不振が重し

5日の米株式相場はほぼ変わらず。中国当局が金融市場の安定化に 向けて動いたため、世界の成長見通しに注目が集まった。一方、原油相 場が再び下落基調を強めたほか、自動車販売が予想より弱かったことは 悪材料となった。

オバマ米大統領が銃規制の強化策を打ち出したことから、スミス・ アンド・ウェッソンやスターム・ルーガーが大幅高。銃器も扱う小売り のウォルマート・ストアーズは2.4%高。ゼネラル・モーターズ (GM)やフォード・モーターは12月の自動車販売台数が嫌気されて下 落。アップルは終値ベースで2014年以来の安値。新型「iPhone (アイフォーン)」を減産する見通しだとの報道が売りを誘った。ウォ ルト・ディズニーは5日続落。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高い2016.71で終了。もみ合う 場面が目立った。ダウ工業株30種平均は9.72ドル(0.1%)高 の17158.66ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.2%下げた。

テミス・トレーディング(ニュージャージー州チャサム)の株式ト レーダー、マーク・ケプナー氏は「全般的にみて前日はさほど悪くな く、過剰反応した可能性がある。中国に関しては依然にも同じようなこ とがあった。中国経済は変革期にあり、今後も上下動を繰り返すだろ う」と述べた。

前日は中国の製造業関連の指標が弱く、世界的な株安につながった が、この日の中国株は荒い値動きながらも上昇した。中国が当局系の資 金で株式を買い入れたとされている。CSI300指数は前日に7%下 げ、時価総額にして5900億ドルが吹き飛んでいた。この日は欧州株も上 昇した。

2006年以来で初めての米国の利上げに加え、春季まで企業業績がほ とんど伸びないと予想されていることから、株式に対して慎重なセンチ メントが広がっている。シティグループのストラテジストはこの日のリ ポートで、米国株の投資判断を「アンダーウエート」に引き下げた。特 に弱気だというわけではないとしながらも、欧州や日本の方に比較的良 い機会があると指摘。「米国株は6年連続でアウトパフォームしたこと から一服する可能性がある」との見方を示した。

ラッセル・インベストメンツの北米チーフ市場ストラテジスト、ス ティーブン・ウッド氏は「市場が注目しているのは中国など世界の成 長、エネルギー価格の影響、動き出した米金融政策当局という三大材料 だ。原油は市場全般だけでなく企業収益という面で引き続き変動要因に なるだろう」と述べた。

ニューヨーク原油先物相場は2%超下げたものの、S&P500種の エネルギー株指数は上げに転じた。トランスオーシャンやエンスコは大 幅安となった一方、バレロ・エナジーやオクシデンタル・ペトロリアム は上昇した。

アップルは約14カ月ぶり安値となり、ハイテク株を圧迫した。日本 経済新聞はアップルが第1四半期に最新iPhoneを3割減産する見 通しだと報じた。

GMは2.6%下げて3カ月ぶり安値。売りはデルファイ・オートモ ーティブやグッドイヤー・タイヤ&ラバーなど部品メーカーにも広がっ た。

ウォルマートは2.4%上昇し、2日連続でダウ平均のけん引役とな った。前年は29%下落し、1974年以来の大幅安となっていた。

原題:U.S. Stocks Struggle to Rebound From Rout, Close Little Changed(抜粋)

◎米国債:ほぼ変わらず、FOMC議事録控え-金利軌道を見極めへ

5日の米国債はほぼ変わらず。米金融政策当局が予測通りのペース で政策金利を引き上げることができるのか、市場では疑問が広がってい る。米連邦準備制度理事会(FRB)は6日、前回の米連邦公開市場委 員会(FOMC)会合の議事録を公表する。

前日の米国債は2週ぶりの大幅高となった。中国の製造業縮小を嫌 気し、株価が世界的に下げたことが手がかりだった。デリバティブ市場 では今年の米利上げ回数は2回程度として織り込まれている。FOMC が発表した四半期予測では4度が見込まれている。金利デリバティブの トレーダーは2016年末のフェデラルファンド(FF)金利は約0.9%と みている。FOMCが示したFF金利予測値は1.375%となっている。

金融市場のボラティリティやインフレ抑制を背景に、昨年の債券利 回りは低水準で推移した。米個人消費支出(PCE)価格指数は11月に 前年比0.4%上昇と、当局が目標とする2%を大きく下回った。金融政 策当局者の予想中央値によれば、PCE価格指数は年内に1.6%に上昇 する。

ジェフリーズ・グループのマネーマーケット・エコノミスト、トー マス・サイモンズ氏は「市場が織り込んでいる予想金利軌道がFOMC 独自の予測よりも低い理由の一つは、政策当局の予測にはトレーダーが 予想するよりもはるかに高いインフレ見通しが関係しているからだ」と 話す。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)未満下げて2.24%。同年債価格(表面利率2.25%、償還2025 年11月)は2/32上げて100 4/32。

国債と同年限インフレ連動債(TIPS)の利回り差(ブレークイ ーブンレート)によると、トレーダーは今後30年の米インフレ率が2% を下回るとみている。

FRBは昨年12月15-16日のFOMC議事録を公開する。FOMC はこの会合で2006年以来で初めてとなる利上げを決定した。イエレン FRB議長は会合後の記者会見で引き締めは漸進的に行っていくだろう が、この先の政策行動が景気動向に左右されることは明らかだと話し た。

BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・ コーリ氏は議事録はおそらく「市場にとってタカ派ショックが含まれて いる可能性がある」と述べた。

サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は4日、景気が予想通り に展開した場合、「今年の利上げは3-5回になる」との予想を示し た。

原題:Bond Traders Skeptical on Fed Rate Path Before December Minutes(抜粋)

◎NY金:続伸、中東情勢緊迫で逃避需要-1月は大きく上昇の傾向

5日のニューヨーク金相場は続伸。中東情勢の緊張で逃避需要が高 まった。ここ10年のデータによると、金は1月に大きく上昇する傾向が ある。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・レシ ュ氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「年初は投資先として異な る分野に目を向ける傾向があり、金は魅力的な水準にある」と指摘。 「新しい年に入って不透明感がある中で、金は安全な資産だとみられて いる」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時43分現在、金スポット相場は1オンス =1078.47。1月に入ってからは1.6%上昇。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日 比0.3%高の1オンス=1078.40ドルで終了。前日は一時2.2%上昇し、 3週間ぶりの高値をつけた。

銀スポット相場は1%上昇の14.0136ドル。パラジウムは下落。プ ラチナは値上がりした。

原題:Gold Gains at Start of Strongest Month for Metal in Recent Years(抜粋)

◎NY原油:続落、2週間ぶり安値-統計控え在庫増加を警戒

5日のニューヨーク原油市場でウェスト・テキサス・インターミデ ィエート(WTI)先物は続落し、2週間ぶり安値。米石油協会 (API)と米エネルギー情報局(EIA)の統計発表を控え、先週の 米原油在庫が増加したとの観測から売りが続いた。EIAによると米石 油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫は先月の時点で、 過去最高に達している。

みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレ クター、ボブ・ヨーガー氏は電話取材に対し、「すでに過去最高に達し たクッシングの在庫がさらに積み上がったことがAPIとEIAの両方 の統計で示される可能性があるため、プレッシャーがかかっている」と 指摘。「先週の全米在庫も恐らく増加し、過去最高記録に接近してきた ようだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日 比79セント(2.15%)安い1バレル=35.97ドルで終了。終値ベースで 昨年12月21日以来の安値。昨年は年間で30%下げている。

原題:Oil Falls to Two-Week Low as U.S. Stockpiles Seen Nearing Record(抜粋)

◎欧州株:反発、資源銘柄高い-最悪の年明けだった下げの一部埋める

5日の欧州株式相場は反発。前日は最悪の年明けとなったが、この 下げを一部埋める展開となった。

資源銘柄の上昇率は1.8%と、業種別指数の中で首位となった。ス イスの資源商社グレンコアと鉄鋼大手アルセロール・ミタルの上げが目 立った。

指標のストックス欧州600指数は前日比0.6%高の358.88で取引を終 了。寄り付き後の10分間で1.1%上げた一方、0.5%下げる場面もあっ た。前日は1カ月ぶりの大幅安だった。中国株急落で同国の景気減速が 世界的な回復を妨げるとの懸念が再燃したためだ。

ドイツのDAX指数はこの日、0.3%値上がり。前日は昨年8月以 降で最もきつく下げていた。

ミラボー・セキュリティーズ(ジュネーブ)のシニア株式トレーダ ー、ジョン・プラサード氏は「単なる押し目買いだ」とし、「資源銘柄 が反発した。前日に大きく下げたことから、投資家らは買う機会を模索 していた」と述べた。

個別銘柄では、英小売り企業のホーム・リテール・グループが41% 急騰。同社に買収打診をしたが拒否されたと、同業のJセインズベリー が明らかにしたことが材料。セインズベリーは5.2%下落。買収打診に ついて発表後、8.1%上げる場面もあった。

ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)の優先株は 4%安。排ガス規制を逃れる目的で違法なソフトを利用したとして、米 司法省は同社を相手取り民事制裁金の支払いなどを求める訴訟を起こし た。ポルシェ・オートモービル・ホールディングは2.1%下げた。

原題:Europe Stocks Rebound With Miners After Worst-Ever Start to Year(抜粋)

◎欧州債:ドイツのインフレ期待を示す指数が低下-周辺国債は上昇

5日の欧州債市場では、ドイツのインフレ見通し低下が浮き彫りと なった。

昨年12月のユーロ圏インフレ率がエコノミスト予想を下回ったこと から、10年先のインフレ期待を示すドイツ10年物普通国債とインフレ連 動債の利回り格差(ブレークイーブンレート)は縮小。同国のインフレ 見通しが4カ月ぶりの低い水準となったことを示した。

一方、イタリアやスペインなどの周辺国債は上昇した。弱いインフ レ見通しは、2%弱のインフレ目標達成を責務とする欧州中央銀行 (ECB)への圧力を強める可能性があるためだ。ECB当局者は見通 し悪化への懸念の高まりを受け、12月に緩和策を拡大した。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、オーランド・ グリーン氏は「乏しいインフレ圧力など、目先の域内要因が欧州債を総 じて支える状況にある」とし、「当社は周辺国債を引き続き選好してい る。ECBが緩和的な政策を維持していることが主な支援要因だ」と語 った。

ロンドン時間午後4時35分現在、ドイツの10年物国債とインフレ連 動債のブレークイーブンレートは5ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下の0.95%。これは先月11日以来の大幅縮小で、8月以来 の低水準となった。

イタリア10年債利回りは前日比5bp低下し1.50%。前日までの2 営業日で8bp下げていた。同国債(表面利率2%、2025年12月償還) 価格はこの日、0.44上げ104.62。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が5日発表したユーロ 圏の12月消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比0.2%上昇。ブ ルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値では0.3%上昇が見 込まれていた。コアインフレ率は0.9%で前月から変わらず。

原題:Inflation Outlook From Bonds Falls to Four-Month Low in Germany(抜粋)

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