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VWを米司法省が民事提訴、数十億ドル制裁金も-排ガス不正 (訂正)

訂正済み
  • 5日配信記事で第2段落の制裁金最高額と第4段落の積算根拠を訂正
  • 米司法省はVWについて大気浄化法の4件の違反があったと主張

ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲ ン(VW)が排ガス規制を逃れる目的で違法なソフトをディーゼル車約60万台に搭載したとして、米司法省は同社を相手取り民事制裁金の支払いなどを求める訴訟をデトロイトのミシガン州東部地区連邦地裁に4日起こした。VWの支払額は数十億ドルに達する恐れがある。

  米司法省はVWについて大気浄化法の4件の違反があったと主張しており、ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ケビン・タイナン氏によれば、制裁金は一部の法律専門家が見積もった上限の2倍余りに相当する最大460億ドル(約5兆5000億円)に達する可能性がある。司法省当局者によると、実際の請求額はこれを大きく下回るものの、なお数十億ドルに上る見通し。

  米司法省のウィン・ホンバックル報道官は「われわれは予想される制裁金の最高額を数え上げているわけではなく、裁判所による最終的な認定額に関する憶測は控えたい」とコメント。その上で「これらの違反容疑の重大性を反映する制裁金を決定するに当たり、裁判所が検討すべき重要な材料だとわれわれが判断した法令情報を訴状で提供した」と指摘した。

  司法省が訴状で提示した計算式によれば、環境保護局(EPA)の認定書なしの販売について1台当たり3万7500ドル、エンジンの改造について同3万7500ドル、違法ソフトの搭載で1件につき3750ドルの制裁金が想定されている。さらにVWが違反を報告しなかったとされる約7年間について1日当たり3万7500ドルが同社に科される可能性がある。

  VWは既に米国内で数百件の民事訴訟を抱えており、これらはサンフランシスコの連邦裁判所に訴訟併合されている。司法省は同省の訴訟も同裁判所への移管を請求する方針。

  司法省はVWのほか、同社傘下の高級車メーカー「ポルシェ」と「アウディ」、ポルシェ・カーズ・ノースアメリカも民事提訴した。米当局はVWが違法ソフトをめぐりEPAを欺いた刑事責任を問うため、訴追手続きに踏み切る可能性もある。

原題:Volkswagen Faces Billions of Dollars in Penalties (Correct)(抜粋)

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