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中国は今年も金融市場を「動揺」させ得る-IMFチーフエコノミスト

  • 中国減速による世界経済への波及は想定以上-オブストフェルド氏
  • 成長率が中国当局の目標を下回れば、投資家を失望させる恐れ

中国は今年も世界の金融市場を「動揺させる」可能性があると、国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミスト、モーリス・オブストフェルド氏が警鐘を鳴らした。

  同氏はIMFのウェブサイトに掲載されたインタビューで、中国経済の減速がこれまで世界に波及した度合いは「想定できたよりもはるかに大きく」、輸入の減少や商品の需要減退を通じて世界経済に影響を与えていると発言した。

  オブストフェルド氏によれば、2015年は株式相場の急落を抑え人民元相場を一段と市場原理に基づくレートに近づける中国の取り組みが市場を揺るがせたが、16年も同国経済の健全性が再び重要な鍵を握る。「成長率が当局の公式目標を下回れば再び、世界の金融市場を動揺させる恐れがある」と述べた。

  同氏はまた、新興市場も今年の「注目の的」だと指摘。通貨切り下げは「これまでのところ、さまざまな経済ショックに備える非常に有益なバッファーとなってきた」が、「エネルギーを含め商品の価格が一段と急落すれば、輸出業者にはより多くの問題をもたらす。これにはバランスシートの脆弱(ぜいじゃく)性を露呈させるかインフレを引き起こしかねない急激な通貨切り下げが含まれる」と付け加えた。

  さらに、新興市場のリスクが高まっているため、昨年12月に約10年ぶりの利上げに踏み切った米金融当局による追加利上げの手綱さばきが極めて重要になるとも指摘した。

原題:China Could ’Spook’ Markets Again in 2016, IMF’s Obstfeld Warns(抜粋)

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