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DOWA:事故で銀粉生産工場が操業停止、太陽光パネル向け世界最大

  • 操業の再開時期は未定で、銀粉の供給は在庫を取り崩して対応
  • 太陽電池向けの銀粉で世界シェアの過半以上を占める唯一の製造拠点

DOWAホールディングスは4日、太陽光発電パネルに使用される銀粉の生産を手掛ける子会社DOWAハイテック(埼玉県本庄市)の工場内で3日未明、タンクの破裂事故が起きたと発表した。同社は太陽電池向けの銀粉生産で世界最大手。事故があったのはその唯一の製造拠点。事故後に同工場では操業を全面停止した。

  発表などによると3日の午前零時50分ごろ、銀粉の生産過程で生じる排水を処理するための複数あるタンクのうち1基で破裂が起きた。2人が死亡、2人の負傷者が出た。事故原因の究明のため工場の操業は事故直後から停止した。

  DOWAホールディングス企画・広報部門の深田貴晃課長は「操業の再開時期は現時点では未定。銀粉の供給については在庫で対応する」と述べた。
 
  同工場では銀地金から銀粉を生産。銅よりも電気の伝導性が高く、耐久性もあるため太陽電池の電極材に銀粉が使用されている。太陽電池向けの銀粉生産で過半以上の世界シェアを占めるという。国内でのメガソーラーの普及や米国、中国などでも太陽光発電が拡大するのに伴い、同工場での銀粉の生産能力も順次拡大してきた。この工場の生産能力については開示していない。

  銀粉事業について野村証券の松本裕司アナリストは4日付のレポートで「電子材料の複数ある主力事業の一つで、世界シェアの高さから高採算と推定される」と指摘。被害状況や操業状況などの詳細が不明なため業績への影響についての予測は難しいとした上で「生産面での影響が短期間にとどまれば業績への影響は限定的」との見方を示した。

  DOWAホールディングスでは業績への影響は現在調査中で、2016年3月期の業績予想に修正などの必要が生じた場合には速やかに公表するとしている。同社の株価は前営業日比36円(4.1%)安の840円で取引を終えた。

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