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原油価格下落がアジアの造船会社に打撃-2016年も厳しい年に

  • 造船能力過剰の中、顧客企業は発注取り消しや受け渡し時期延期
  • 韓国造船業界の苦境、中国や日本、シンガポールにも拡大

アジアの多くの造船会社にとって2015年は厳しい年だった。状況は今年、さらに悪化しそうだ。

  原油価格は1バレル当たり最低15ドルまで下落すると予想され、中国の経済成長が鈍化しつつある中、造船大手3社の韓国の現代重工業大宇造船海洋、サムスン重工業は沖合プロジェクトや新造船の受注が困難になっている。業界は造船能力過剰と低水準の用船レートに苦しんでおり、顧客企業は受け渡し時期を延期したり発注を全面的に取り消したりしている。この傾向は今年も続く可能性が高い。

  RHBセキュリティーズのアナリスト、イ・ユジャ氏(シンガポール在勤)は「どの企業もリグ(掘削装置)を新規発注していない」と指摘。造船業界は依然としてサイクルの「最悪の地点にいる」と述べた。

China's Impact on Shipping

  沖合リグ建造への参入に伴い大手3社の債務は膨らみ、各社は赤字に転落するとともに株価は昨年、年間ベースで2年連続の下落となった。原油価格が低下する中、造船会社と沖合プラットホーム建造会社数社が損失計上を警告しており、韓国の造船会社が抱える問題は日本や中国、シンガポールの競合企業にも波及しつつある。

  こうした困難な状況が造船会社の株価に打撃を与えている。大宇造船海洋の株価は昨年、年間ベースで73%下げ、韓国200種株価指数の構成銘柄のなかで最悪のパフォーマンスを示した。シンガポールのセムコープ・マリンは46%下落し、シンガポールのストレーツ・タイムズ (ST)指数で2番目、IHIは45%下げ日経平均225銘柄中で4番目に低いパフォーマンスをそれぞれ示した。
  
原題:Blame It on Oil: 2016 an Unhappy New Year for Asian Shipbuilders(抜粋)

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