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国内ネットゲーム企業が4年連続首位、アジアIT株上昇ランク

  • 15年は「アラド戦記」のネクソン、12-14年はガンホーとミクシィ
  • 費用はほとんど固定費、当たると「爆発的な成長」-アナリスト

2015年のアジア太平洋地域のIT銘柄では、オンラインゲーム開発のネクソンが上昇ランキングの首位を飾った。国内ネットゲーム企業が首位となるのは4年連続で、高収益構造の同業界の強さを裏付ける結果となった。

  米国の投資顧問会社MSCIが算出しているアジア太平洋地域の電機メーカーやネット関連企業を含むIT株指数の年初来パフォーマンスによると、「アラド戦記」や「メイプルストーリー」を展開するネクソンが76%高で首位だった。ランキングは12月31日から加わった中国企業の米国預託証券(ADR)を除外し、106種を比較した。

  国内ゲーム業界では、スマホ普及の波に乗った企業が相次いで業績を拡大している。同指数の12年、13年の首位はゲーム「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)がヒットしたガンホー・オンライン・エンターテイメント、14年はゲーム「モンスターストライク」のミクシィだった。

  SBIアセットマネジメントの運用本部長、木暮康明氏は、韓国や台湾と比較して「日本株が相対的に良好なパフォーマンス」だった中で、ネクソンなどランキング上位入りした日本企業にはゲームがヒットしたなどの「個別要因」があったという。

高収益構造

  ゲーム会社の高パフォーマンスの背景には、従来の製造業とは異なる収益構造がある。エース経済研究所の安田秀樹アナリストは、個人がスマホゲームに料金を支払う下地がある日本の市場は、世界的に「突出して大きい」と指摘する。また、ゲーム企業の費用は「ほとんどが固定費なので、ヒットすると爆発的な成長の恩恵を受けやすい」という。ミクシィの直近の会計年度の営業利益率は47%、ガンホーは54%で、TOPIX全体の7.4%を大きく上回る。

  ネクソンはパソコンでのゲームが売り上げの大半を占める。安田氏は、ネクソンのスマホゲームは「まだこれからだと思うが、株価は先行して評価されるので高くなった」と述べた。

  同指数の騰落ランキングに昨年末に加えられた銘柄を加えると、83%の上昇率を記録した中国のネットサービス会社、ネットイーズ(網易)が首位となる。同社はオンラインゲームやポータルサイトを運営する。

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