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債券は上昇、株急落・円高や日銀オペ受け-長期金利0.26%まで低下

更新日時
  • 新発20年債利回り0.98%と1年ぶり低水準、30年債利回り一時1.26%
  • 日銀が今月1回目の長期国債買い入れオペ実施、総額5100億円

債券相場は上昇。日本銀行の国債買い入れオペの実施に加えて、株式相場の大幅下落や円高進行が買い手掛かりとなった。利回り曲線にはフラット(平たん)化圧力が掛かり、新発20年債利回りは1年ぶり水準まで下げた。

  4日の長期国債先物市場で中心限月3月物は、昨年末比1銭高の149円05銭で開始し、いったんは149円00銭まで下落。その後は持ち直し、午後に入ると株安・円高を背景に水準を切り上げ、結局は7銭高の149円11銭と、この日の高値で引けた。

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  BNPパリバ証券の藤木智久チーフ債券ストラテジストは、債券相場について、「日経平均株価の下落や1ドル=120円割れを背景に堅調な地合い。日銀の国債買い入れ額が引き上げられているので調整の動きは短期にとどまり、しっかりした地合いが続く見通し」と話した。「年間を通じて、10年債-20年債利回りはフラットニング方向を見込んでいる」と言う。

  現物債市場で、新発20年物の155回債利回りは、日本相互証券が公表した前営業日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.99%で開始。午後に入ると0.98%と、新発債として1月27日以来の水準まで下げた。新発30年物の49回債利回りは0.5bp低い1.26%と、12月21日以来の水準で開始したが、一時1.275%に上昇。その後は1.265%。長期金利の指標となる新発10年物国債の341回債利回りは0.5bp高い0.27%で開始し、その後は0.26%と昨年1月28日以来の水準まで下げた。  

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「日銀買い入れオペは今月から増額される上、国債入札と日銀会合を除く全ての営業日で実施の見通し。需給面からは売られづらい地合い」と話した。

  この日の東京株式相場は大幅下落。外国為替市場での1ドル=120円割れの円高・ドル安進行や中国株の急落を嫌気し、日経平均株価は一時3.4%下落した。

日銀国債買い入れ

  日銀が実施した今月1回目の長期国債買い入れオペ(総額5100億円)の結果によると、残存期間1年以下と、10年超25年以下の応札倍率が前回から上昇した。一方、25年超は低下した。今回のオペから10年超25年以下の買い入れ額が2600億円と前回から200億円増額、25年超は1800億円と400億円増えた。

  オペ結果について、BNPパリバ証の藤木氏は「25年超がやや甘い感じ。10-25年ゾーンはしっかり」と分析。「あすの10年債入札は金利水準が下がっているが、0.3%を超えて売られる状況は想定していない。5ー10年ゾーンの日銀購入額が引き上げられているので、しっかりと吸収されると思う」と話した。

  財務省は5日午前、10年利付国債の価格競争入札を実施する。表面利率(クーポン)は0.3%に据え置かれる見通し。発行予定額は前回債と同額の2兆4000億円程度。7日には30年利付国債入札が予定されている。

  バークレイズ証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは、「円債市場では今週は入札が過密にあるので、先月後半に見られた好需給の反動が出る可能性もある」と話した。

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