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米シェール企業の生き残り策尽きる恐れ-OPECの圧力強化で

  • 米国の原油生産、来年は過去最大の減少へ:EIA予想
  • 限界までコスト切り詰めていた業界にとって原油一段安は壊滅的打撃

原油価格が今年1バレル=50ドル近辺だった時期に米国のシェール層地帯に点在していた水圧破砕関連設備の一部が姿を消した。原油の50%の値下がりに対応するため、シェール業界は作業員数千人を解雇したほか、大規模油井にのみ重点を置いてリグ(掘削装置)を稼働し、各油井からの原油生産を最大限に増やすため最新技術を採用した。

  驚いたことに、これらの取り組みはおおかた功を奏した。米国の原油生産は今月時点で43年ぶりの高水準まで4%以内にとどまっている。問題は、原油価格はもはや50ドル近辺ではなく、35ドル近辺で推移しているということだ。

  既に限界までコストを切り詰めていた業界にとって、原油価格のさらなる下落は壊滅的な打撃となっている。ウッド・マッケンジー(ヒューストン)の上流(開発・生産)担当シニアアナリスト、R・T・デュークス氏はこれらのシェール層掘削会社について、「原油価格が30ドル台の環境を生き残れるような態勢にはなっていない」と指摘する。

  米エネルギー情報局(EIA)は、米国のシェール層で操業している企業が来年、生産を過去最大の日量計57万バレル削減すると予想している。これはまさに、米シェール業界が石油輸出国機構(OPEC)の思惑通りに降参したような状況だ。OPECは世界市場に原油を大量に供給して価格を押し下げ、高コスト生産者を圧迫している。この戦略はリスクが高い。戦略の成功は最終的に、OPEC加盟国にとっての財政的負担が大きくなり過ぎないうちに、シェール企業が淘汰(とうた)されるかどうかにかかっているからだ。

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  米サムソン・リソーシズマグナム・ハンター・リソーシズなどの掘削会社は既に、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請している。

原題:Shale’s Running Out of Survival Tricks as OPEC Ramps Up Pressure(抜粋)

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