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米ペップ・ボーイズ:ブリヂストンの新買収案に合意-1140億円

更新日時
  • アイカーン氏は10.1億ドルを上限により高い条件提示を表明していた
  • ブリヂストンは部品業界の好況を受けて米事業拡大を目指す

自動車部品販売の米ペップ・ボーイズは24日、ブリヂストンが新たに提示した9億4700万ドル(約1140億円)の買収提案に合意した。資産家カール・アイカーン氏からの競合提案を退けた。

  ペップ・ボーイズの発表資料によると、同社取締役会はもはやアイカーン氏からの最新提案がブリヂストンの修正買収案よりも優れているとは考えていない。アイカーン氏は10億1000万ドルを上限として、ブリヂストンのいかなる提案よりも高い条件を提示する意向を表明していた。

Pep Boys In Demand

  今回の合意を通じてペップ・ボーイズは、10月にブリヂストンと合意した提携をまとめるため、低めの買収価格を受け入れることに前向きな姿勢を示した。ブリヂストンの新提案では1株当たりの買収価格は17ドル。アイカーン氏の直近の提示価格である16.50ドルを上回るものの、同氏が支払う意向を示した上限額の18.10ドルを依然下回る。

  アイカーン氏はインタビューで、「全ての株主の価値が大いに高まったことはうれしい。全員にとってのメリークリスマスだ」と述べた上で、ペップ・ボーイズの株価はまだ過小評価されており同社取締役会は引き上げの好機を逃したと指摘。「われわれが17ドルより高い金額を提示する意欲があったことを知りながらの取締役会の行動は理解できない」と付け加えた。

  ペップ・ボーイズをめぐる買収合戦は、車両の経年劣化で需要が高まる自動車部品販売業界の先行きへのアイカーン氏とブリヂストンの自信を裏付けている。ブリヂストンとアイカーン氏はいずれも、ペップ・ボーイズが米国内30州余りに展開する800店舗を傘下に置いてタイヤや自動車修理分野でのプレゼンスを高めたい考え。ブリヂストンは既に全米で2200店超のタイヤと自動車用品センターを展開している。アイカーン氏は今年買収した自動車アフターサービス・チェーン、オートプラスとペップ・ボーイズを統合する計画だった。

  ペップ・ボーイズの株価は24日のニューヨーク市場で0.6%高の17.51ドルで終了。ブリヂストンの新提案の公表は取引終了後に行われた。同社株は今年に入って、買収合戦などを背景に78%上昇している。アイカーン氏の提案条件引き上げを受けてブリヂストンの株価は24日の東京市場で下落した。

原題:Pep Boys Agrees to $947 Million Bridgestone Bid, Shuns Icahn (2)(抜粋)

(アイカーン氏のコメントや株価チャートを追加して更新します.)
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