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ホンダ、対応が遅いとタカタ会長を会議で非難-米調査開始前の09年

  • 09年7月の米会議議事録で判明、ホンダが不満抱いていたことを示す
  • ホンダのエンジニアはタカタが事の重大さを理解しているかただした

米当局がタカタ製エアバッグの調査を開始する4カ月前の2009年7月、ホンダは米ロサンゼルス近郊のオフィスでタカタの高田重久会長兼社長を交えて幹部らによる会議を開き、大問題に発展しかねないエアバッグの不具合への対応が遅いと高田会長を厳しく非難していた。同会議の議事録で明らかになった。

  同会議で高田会長は苦しい立場に置かれたようだ。ホンダのエンジニアの1人はタカタが事の重大さを理解しているのかとただし、高田会長の対応が遅過ぎると不満を表明した。ホンダの北米生産を当時統括していた岩田秀信氏は高田会長に対し、タカタが状況をコントロールできていないように見えるため、自分は常に懸念していると述べた。高田会長は創業者の孫。

  会議の議事録はホンダ社内でタカタへの不満が高まっていたことを示している。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は09年11月にタカタ製エアバッグへの調査を開始した。ホンダはタカタの株式1.2%を持つ株主であり、最大の顧客でもあった。

  タカタを相手取り訴訟を起こしているフロリダ州ジャクソンビル在住の女性(73)の代理人を務めている弁護士のテッド・レオポルド氏は、「ホンダは原因究明に全力で取り組んでいたが、事あるごとにこうした努力は骨抜きにされ、欺かれた」と述べた。同弁護士はブルームバーグ・ニュースにホンダとタカタ会長の会議の議事録や他の文書を提供した。これら文書は同訴訟の過程で、最近公表された。ジャクソンビル在住の女性は車の接触事故の際、欠陥エアバッグが原因で四肢がまひしたと主張している。

  タカタの広報担当ジャレド・レビー氏は、こうした文書ないしレオポルド弁護士の主張に関するコメントを控えた。ただタカタは発表資料で、同社が提供したデータは不完全ないし不正確だったことは確かだが、「こうしたテストの問題はインフレーターの現場での破損の原因ではないと専門家の分析は示唆していた」と述べた。また同社は社会に広がる安全性への懸念の解消に寄与する覚悟だと表明した。ホンダの広報担当、中村勉氏はこうした会議が実際に行われたかどうか確認できるまでコメントしないと述べた。

原題:Honda Chastised Takata as Deadly Air Bag Crisis Unfolded (1)(抜粋)

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