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米国株:S&P500種3日続伸-原油値上がりでエネルギー株高い

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23日の米株式市場では、S&P500種株価指数が3日続伸。年初来の下げを埋めた。エネルギー株がほぼ3カ月で最大の上昇。個人消費の指標を受けて景気に対する楽観が強まった。

  商品株は続伸。原油相場が2週ぶり高値となったほか、中国や米国の経済情勢を背景に資源需要が高まるとの楽観から工業金属が値上がりした。石油会社のシェブロンや産銅のフリーポート・マクモランが高い。バイオ製薬のセルジーンも上昇。主力製品をめぐる特許争いの決着を好感した。一方、マイクロン・テクノロジーは下落。四半期の売上高が予想を下回ったことが嫌気された。

  S&P500種株価指数は前日比1.2%高の2064.29。この3日間での上昇率は2.9%となり、年初来の下げを埋めた。ダウ工業株30種平均はこの日185.34ドル(1.1%)上げて17602.61ドル。ナスダック総合指数は0.9%上昇。24日は短縮取引、25日はクリスマスの祝日で休場となる。

  オークブルック・インベストメンツの共同最高投資責任者、ピーター・ジャンコブスキス氏は「相場が低迷から抜け出す上で、原油と資源の値上がりがプラスとなっていることは確実だ」とし、「個人消費は順調なようであり、経済にとっては良い兆しだ」と続けた。

S&P 500 Rebounds From Two-Month Low

S&P500種、2カ月ぶり安値から反発

  消費者マインドの指数で明るさが示され、経済成長見通しに対する楽観が強まる中、株式相場は上げを拡大。エネルギーや資源株で今年最も下げた銘柄の一部に安値を拾う動きがみられた。

  この日発表された経済指標では、11月の個人消費支出(PCE)が増加したほか、賃金も伸びたことが示された。また同月の米耐久財受注では航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注が3カ月ぶりに減少した。

  このほか、12月のミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は7月以来の高水準に上昇した。

  S&P500種は中国をめぐる懸念で大きく下げた今夏の安値から、10%余り戻している。同指数は通常12月に上昇する傾向にあるが、今年はいわゆるサンタクロース・ラリーが厳しい状況となっている。S&P500種は今月に入り0.8%安。このままいけば年間では2008年の金融危機以降で最大の下げとなる。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は7.5%下げて15.36と2週ぶり低水準。

  S&P500種のエネルギー株指数は4.2%上昇と、業種別10指数の中で最大の上げ。ニューヨーク原油市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が上昇し、バレル当たり37ドルを上回った。米エネルギー情報局(EIA)の統計で先週の米原油在庫の大幅減少が明らかになり、供給超過解消への期待が広がった。

  スペクトラム・マネジメント・グループの共同創業者でマネジングプリンシパルのボブ・フィリップス氏は「エネルギー銘柄は相当叩かれているため、かなりの資金が買いを狙っている」とし、「原油価格が上向く兆候が少しでも見られれば、そうした投機マネーがポジションを取り始める。そうなれば指数を押し上げる可能性がある」と続けた。

  フリーポート・マクモランは4カ月で最大の上げとなり、資源株の上昇をけん引した。

  ヘルスケア株はセルジーンを中心に上昇。またナスダック・バイオ技術株指数は9.8%高となった。セルジーンの主力薬品である免疫調節薬「レブラミド」をめぐるインドのナトコ・ファーマとの特許争いが決着したことを発表したことが好感された。

  一方でインテリア・住宅用品小売りのベッド・バス・アンド・ビヨンドは4.6%下落。9-11月(第3四半期)の利益と既存店売上高が予想を下回るとの発表が嫌気された。ナイキも2.3%安。四半期決算では利益がアナリスト予想を上回ったものの、株価は下げた。

原題:S&P 500 Rises for Third Day as Commodities Halt Slump, Oil Gains(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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