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シェル、来年の設備投資額を20億ドル削減-BG買収に備え

  • 統合企業の来年の投資額は330億ドル、今年も10億ドル切り詰め
  • BG買収は北海ブレント原油60ドル台前半で収支とんとん

欧州最大の石油会社である英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルは、原油相場が低迷する中、BGグループ買収に備え今年と来年の投資計画をさらに縮小した。

  シェルは22日、来年の設備投資を330億ドル(約4兆円)とする計画を発表した。従来は350億ドルとの見通しを示していた。今年の設備投資額は10億ドル減らし、290億ドルとした。

  4月にシェルがBGグループ買収を発表した当時は原油価格が1バレル=約55ドルだったが、現在は37ドルを下回る。この急落でシェルのBG買収額が高過ぎるのではないかとの声が一部の投資家から上がっている。これに対してシェルは、買収で配当を維持する能力が強化されるほか、世界最大の液化天然ガス(LNG)企業になり、オーストラリアからブラジルに至る石油・ガス資産を取得できると説明してきた。

  ジェフリーズ・インターナショナルのアナリスト、ジェイソン・ガメル氏(ロンドン在勤)は「原油安の環境下で両社は統合しようとしており、投資計画の削減は極めて理にかなう」と指摘。「この動きは統合計画を前進させる」と語った。

  シェルは発表文で、今年の営業費用が40億ドル減り、前年比でおよそ1割縮小するとの見方を示した。来年はさらに30億ドルの削減を見込む。BGグループ買収はブレント原油価格が60ドル台前半で収支とんとんとなり、50ドルで来年の営業キャッシュフローを押し上げるとみる。

原題:Shell Cuts 2016 Spending by $2 Billion as It Prepares for BG (1)(抜粋)

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