米アップルのモバイル端末向けに資産管理アプリを提供するマネーツリー(東京都渋谷区)は15日から、ウェブでも同様のサービスを開始する。iPhone(アイフォーン)を持たない人でも利用可能になる。

  2013年4月にサービスを開始したマネーツリーは、複数の銀行口座やクレジットカードなどの利用履歴や口座残高などの明細をスマートフォンアプリで一括して確認できる機能を持つ。みずほキャピタル、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルの3メガバンク系投資ファンドなどが出資している。アプリの登録者数は85万人で、代表取締役のポール・チャップマン氏によると将来的には新規株式公開(IPO)も視野に入れている。

  「ファイナンス」と「テクノロジー」を掛け合わせた「フィンテック」と呼ばれる新しい金融サービスが広がりつつあり、マネーツリーのように従来の金融機関が提供していないサービスを展開する企業が国内外で生まれている。

  ベンチャー支援のドリームインキュベータの林俊助ビジネスプロデューサーは、個人向け金融サービスについて、「アプリ課金だけでは収益化に向けては不十分で、それ以外の収益の柱を立てる必要がある」と指摘。海外で先行している競合他社は「データを活用して資産運用分野、クラウド会計分野で稼ぐことがある」と電話取材で述べた。

  マネーツリーはアプリのほかに有料サービスの経費精算機能を用意している。自社開発した銀行などからのデータ収集に使う「MT LINK」プラットフォームを会計ソフトの弥生や、会計情報サービスのTKCなど6社にも提供している。

  マネーツリーはアップルが運営するアップストアで昨年まで2年連続でベストアプリに選ばれた。米マスターカードのスタートアップ支援プログラムにも世界200社以上の中から選ばれている。現在は日本国内でサービス展開しているが、16年には南半球地域への進出を目指しているという。

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