債券相場は上昇。今日実施の10年国債入札で最低落札価格が予想を上回るなど順調な結果だったことを受けて買い安心感が広がり、午後に上げ幅を拡大した。

  1日の長期国債先物市場で中心限月12月物は、前日比1銭安の148円52銭で開始し、直後に148円50銭まで下落した。その後は水準を切り上げ、10年債入札結果発表後に一時148円59銭まで上昇。結局は3銭高の148円56銭で引けた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の340回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と変わらずの0.30%で開始。その後は0.5ベーシスポイント(bp)低い0.295%で推移している。

  損害保険ジャパン日本興亜の石崎竜也グループリーダーは、「10年債入札は予想通りに好調な結果だった。償還が延びるので利回りが0.3%台前半になり、投資家にとって買いやすかった」と話した。「需給的にしっかり。日本国債は魅力的とみている海外投資家も多い。来年度の発行計画からすると需給はしっかりと予想され、金利は上がりにくい感じ」とみている。

10年債入札

  財務省が午後零時45分に発表した表面利率0.3%の10年利付国債の入札結果によると、最低落札価格は99円78銭と市場予想の99円77銭を1銭上回った。小さければ好調さを示すテール(落札価格の最低と平均の差)は2銭と前回と同じ。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.56倍と、2014年9月以来の高水準となった。

  日本相互証券によると、今日入札された10年物の341回債利回りは0.325%で取引された後、午後3時28分現在で0.32%と、平均落札利回りの0.32%と同水準で推移している。

  財務省が午前に発表した法人企業統計によると、7-9月期の全産業(金融・保険を除く)の設備投資額は前年同期比で11.2%増加した。国内総生産(GDP)に反映されるソフトウエアを除いた額も11.2%増と前期の6.6%増から拡大した。ブルームバーグのエコノミスト調査による予想中央値はそれぞれ2.2%増、1.7%増だった。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、「7-9月期の設備投資は予想比上振れた。8日発表のGDP2次速報の基礎統計になるため、円債相場の上値を圧迫する可能性がある」と指摘した。

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