ブルームバーグ・インテリジェンスの2016年テクノロジー見通しによると、アマゾン・ドット・コムとグーグル、マイクロソフトが来年はクラウドコンピューディング事業で競争を激化させ値下げするため、IBMやヴイエムウェアなどの企業は他の収益源を探さざるを得なくなりそうだ。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのソフトウエア・ITサービスアナリスト、アヌラグ・ラナ氏は24日のプレゼンテーションで、老舗のテクノロジー企業はデータストレージ・サービスの有力プレーヤーとの競合が一段と難しくなっており、セキュリティーやデータ分析企業の買収が増える可能性があると予想。「これは16年に企業の合併・買収(M&A)が増加する余地が見込まれる分野だろう」と付け加えた。

  ラナ氏は目立ったハッカー攻撃が頻発する中で、企業の自衛の取り組みを追い風にパロアルトネットワークスなどセキュリティーに重点を置くソフト会社が好調だと指摘。企業の大量の情報処理を支援するデータ分析ソフト分野も、ソフト会社が他社との差別化を図る道になると述べた。

  アマゾンとグーグル、マイクロソフトは比較的安価なノーブランドのハードウエアで独自にデータセンターを構築してインターネット経由で企業にスペースを貸し出しており、1年に何度も値下げしている。このため、ブランド名のあるハードウエアで企業向けのプライベート・データセンターを構築するIBMやヴイエムウェアなどの企業にとって競争は激しさを増している。

  ブルームバーグ・インテリジェンスの半導体・テクノロジーハードウエア担当アナリスト、アナンド・スリニバサン氏は、多くの企業がアマゾンやグーグルの「パブリック・クラウド」サービスに移行しているため、古参企業が提供するプライベート・データセンターやカスタマイズしたサービスで生み出される価値に疑問が生じていると分析した。

原題:Google, Amazon Price Cuts Seen Squeezing IBM and VMware in 2016(抜粋)

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