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J&Jに2.2億円の賠償義務と米陪審-女性化乳房症の副作用めぐり

  • リスパダール副作用をめぐる数千件の訴訟での裁判所判断は3件目
  • フィラデルフィアの州裁判所ではさらに約1500件の同種訴訟

米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の統合失調症薬「 リスパダール」の服用による副作用で乳房が女性化したとする米メリーランド州在住の男性が起こしていた訴訟で、フィラデルフィアの州裁判所の陪審は9日、J&Jに180万ドル(約2億2000万円)の賠償義務があると認定した。リスパダールの副作用をめぐる数千件の訴訟で裁判所の判断が出たのはこれで3件目。

  訴えを起こしたのはニコラス・マレーさん(21)。陪審はリスパダールが女性化乳房症を引き起こす可能性についてJ&Jが医師や患者への適切な警告を怠り、10代で乳房が女性化したマレーさんの体形変化の損害や精神的苦痛などに対する賠償義務が同社にあると結論付けた。

  リスパダールをめぐってはJ&Jと同社ヤンセン部門を相手取った訴訟が約5400件起こされており、10月の証券取引委員会(SEC)への届け出によれば、これに対応するため引当金を積んだ。J&Jは引当金の規模や女性化乳房症の副作用に関連する訴訟件数については具体的な数字を示していない。

  今回の評決が下された州裁判所では、男性によるリスパダール訴訟がさらに約1500件起こされている。

  ヤンセンの広報担当ロビン・フレンツ氏は電子メールで、「当社は今後の選択肢を検討する。子供の精神疾患は家族にとって極めて厳しいことであり、当社は原告のニコラス・マレーさんと彼の家族の苦しさを察する」とコメントした。

原題:J&J Ordered to Pay $1.8 Million in Risperal Breast Trial (1)(抜粋)

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