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中台首脳が歴史的な会談、1949年の分断後初-「一つの中国」確認

更新日時
  • 中国の習国家主席と台湾の馬総統がシンガポールで会談した
  • 来年1月には台湾で総統選挙-世論調査では野党がリードしている

中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統が7日、シンガポールで会談した。中国での内戦を経た1949年の中台分断後、初の中台首脳会談となった。

  歴史的会談の舞台となったホテルで、習主席と馬総統は報道陣を前に約1分半におよび笑顔で握手を交わた。その後、50分程度の会談が非公開で開催された。両首脳はお互いを肩書ではなく、「さん」付けで呼び、相手側の政権に正当性を与えるのを避けた。

China's President Xi Jinping To Meet Taiwan's President Ma Ying-Jeou

Taiwan's president Ma Ying-jeou and China's president Xi Jinping shake hands in Singapore on Saturday.

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  習主席による冒頭の発言は「一つの中国」を強く意識したものとなった。中国と台湾は1992年、中台が不可分だとする「一つの中国」の原則を確認することで合意している。来年1月には台湾総統選挙が控えている。

  習主席は「われわれは骨が折れたとしても肉がつながっている兄弟であり、水より濃い血が流れる家族だ」と表明。台湾海峡「両岸の中国人は自らの問題を解決する能力と知恵を持つ」と語った。

  馬総統は、双方が互いの価値観を尊重すべきだと述べ、主管官庁同士をつなぐホットライン設置を提案。台湾と中国が「1949年以降で最良の関係」にあると言明し、「われわれは関係を強固にすることを望んでいると世界に対し告げる必要がある」と話した。

台湾総統選

  今回の首脳会談を受け、政治的に分断が続く中台関係が引き続き台湾総統選の中心テーマになることは確実。任期切れを控えた馬総統の国民党政権が進めた中国との経済関係強化に対し台湾有権者の間に懸念が広がり、世論調査では国民党の総統候補が最大野党、民主進歩党(民進党)の候補、蔡英文主席にリードを許している。

  中国国務院台湾事務弁公室の張志軍主任は首脳会談終了後、ホットラインは問題への対応で双方に寄与すると習主席が馬総統に合意したと説明。台湾が国際社会での存在感を高めたいことを中国は理解しているとも話した。中国が設立を主導したアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、台湾の参加は歓迎されるだろうと習主席が述べたという。

  中国が台湾総統選に関与することはないと習主席が言及したとも張主任は指摘。その上で、中台関係は国と国との関係ではなく、台湾の独立志向が平和に対する最大の脅威だと述べた。張主任は「われわれは分離派を断じて受け入れたり容認したりすべきではない」と語った。

  馬総統は首脳会談後に記者団に対し、習主席は「非常に率直」だったとし、「台湾の将来の指導者は1992年のコンセンサスと現状を堅持すべきだ」と主張した。

  台湾のテレビ局によれば、民進党の蔡主席は大半の台湾人が首脳会談に失望したと述べた。

原題:Leaders of China and Taiwan Hold Historic First Meeting (4)(抜粋)

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