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原油60ドルは魔法の数字-英BP、下落続く価格の回復を期待

  • BP、2017年までに60ドルに回復すれば配当と設備投資可能と予想
  • 欧州の大手石油生産各社、設備投資を削減しプロジェクト延期

欧州の大手石油会社にとって、原油1バレル=60ドルは魔法の数字だ。

  価格下落の長期化をいち早く予想した石油会社の一つである英BPは、原油価格が2017年までに約60ドルになると想定し、プラスのキャッシュフロー創出に向けて事業の「立て直し」を進めている。フランスのトタルも9月に、投資削減とプロジェクトの延期を発表し、それによって借り入れを行うことなく配当資金を確保することができるとの見通しを示している。

  国際エネルギー機関(IEA)によれば、原油価格が弱気相場入りしてから1年が経過し、掘削業者は今年、探査・生産向け投資を過去最大の20%削減するなど石油業界はさらなる下落に備えている。7-9月(第3四半期)の決算シーズンが始まったばかりだが、米国の石油生産会社が計上した保有資産の評価損は既に総額65億ドル(約7800億円)に上っている。BPのブライアン・ギルバリー最高財務責任者(CFO)は、原油価格が来年後半まで回復しないと予想している。

Splurge and Purge

  ギルバリーCFOは27日のインタビューで「向こう9カ月間、上向きの動きは予測できない。当社は立て直しの過程にある。当社は幸い、大半の予想よりも早期に原油価格が下落するとの感覚を持っていた」と述べた。

  北海ブレント原油価格の1-9月の平均は約56ドル。BPによれば、同社の営業活動と資産売却によるキャッシュフローは総額169億ドルで、設備投資と配当の総額185億ドルをカバーするには十分ではない。BPとトタルは、原油価格が2年以内に約60ドルに回復すれば、配当支払いを継続し、将来の新規プロジェクトに投資するのに十分なキャッシュフローを確保できるとの見通しを示している。

原題:Oil at $60 Is the Magic Number for BP in Prolonged Downturn(抜粋)

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