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【個別銘柄】好業績の安川電やマクセルが高い、日農薬やKOAは下落

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21日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  安川電機(6506):前日比10%高の1383円。4-9月期の連結営業利益は前年同期比27%増の190億円だった、と20日に発表。主力のモーションコントロールやロボット事業が増益で、市場予想の172億円を上回った。2016年3月期計画は売上高を3.4%下方修正する一方、営業利益は前期比16%増の365億円を維持。クレディ・スイス証券は20日、上期決算は予想以上の好決算と評価。株式市場の反応はショート・カバーも加わり、ポジティブなものが予想されると指摘したほか、通期業績計画については、少し保守的に見える内容とした。

  日立マクセル(6810):9%高の2030円。4-9月期の連結営業利益は前年同期比74%増の36億円と従来計画から67%上振れたようだと20日発表。自動車市場向け電池や光学部品、エステ家電などの売り上げが順調だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、同証予想31億円を大きく上回りポジティブサプライズと指摘。据え置きとした通期予想は、下期の慎重なスタンスは不変だが、減速リスクは顕在化していないとの見方を示した。

  東京製鉄(5423):13%高の780円。4-9月期の単独営業利益は前年同期比23%増の72億1800万円になった、と20日に発表した。原料購入価格の値下がりが製品出荷単価の下落を吸収。16年3月期の営業利益計画を120億円から130億円に上方修正した。SMBC日興証券は、会社側の新たな計画は鉄くず価格、鋼材出荷量、コストの前提が保守的で、まだ上振れ余地があると分析。同証予想は150億円とした。

  日本農薬(4997):2.8%安の863円。15年9月期の連結純利益は従来計画比3.4%減の57億円になったもよう、と20日に発表。のれんの減損損失を特別損失に計上した。

KOA(6999):5.8%安の1030円。4-9月期の連結営業利益は前年同期比19%減の15億4200万円になった、と20日に発表。研究開発費などが増加した。4-12月期の見通しは同24%減の19億9000万円。

東邦チタニウム(5727):7.3%高の1596円。4-9月期の連結営業損益は約15億円の黒字になったようだと20日付の日本経済新聞朝刊が報道。円安が進み航空機部品などの素材となるスポンジチタンの輸出採算が改善し従来計画の13億円から黒字が拡大したという。前年同期は35億円の赤字。

  西武ホールディングス(9024):3.5%高の2328円。立花証券の下川寿幸アナリストは、同社についての好材料は出ていないもようだが、金融緩和期待の流れに乗ったほか、インバウンド需要の拡大から買われているようだ、と電話取材で指摘。特に同社のホテル事業の客単価が足元で上昇し、業績は好調との見方を示した。

  長谷工コーポレーション(1808):0.5%安の1242円と続落。株価急落の要因について三菱UFJモルガン・スタンレー証券は20日、旭化成子会社の旭化成建材によるマンションの施工不良問題を受けてマンション建設最大手の長谷工に影響が出るのではないかとの懸念が広がったとの見方を示した。長谷工と旭化成建材が過去に建設資材を共同開発した実績などを勘案すると、何らかの取引関係があった可能性があるだろうとも指摘。ただ、今回のケースは建設業界全体の問題であり、当事者ではない長谷工の株価は過剰反応している印象とした。

  大正製薬ホールディングス(4581):3.7%高の7490円。4-9月期の連結営業利益は従来計画比39%増の139億円になったもよう、と20日に発表。セルフメディケーション事業の海外分が為替要因などで想定を上回ったほか、一部販管費の計上が下期以降に変更した。

  パイオニア(6773):7.9%高の341円。モルガン・スタンレーMUFG証券は20日付で目標株価を230円から320円に引き上げた。OEM事業拡大と自動車の自動運転支援などに使われる走行空間センサー「3D-LiDAR」のポテンシャルを評価。16年3月期の連結営業利益予想を84億円から91億円に上方修正(会社計画80億円)した。投資判断は「イコールウエート」を継続した。

  出光興産(5019):0.7%安の1974円。4-9月期の連結営業損益は100億円の赤字になったもよう、と20日に発表。従来計画の240億円の黒字を下回る。石油製品の在庫評価損や製品マージン縮小などが影響した。

  日本冶金工業(5480):6.7%安の166円。4-9月期の連結営業利益は計画比75%減の5億円になったもよう、と20日に発表。主原料であるニッケル価格が大きく下落し在庫評価損が拡大。未定としていた第2四半期末配当は無配とした。

  ローランド ディー.ジー.(6789):3.1%安の2629円。4-9月期の連結営業利益は計画比10%減の26億9000万円になったもよう、と20日に発表。サイン市場での販売単価下落で原価率が上昇した。

  石塚硝子(5204):6.4%高の234円。16年3月期の連結営業利益計画を13億円から前期比2.2倍の17億5000万円に上方修正する、と午後1時に発表した。同時に発表した4-9月期の連結営業利益は前年同期比3.2倍の14億3800万円。前期に子会社にした鳴海製陶の連結効果に加えコスト削減が奏功した。

  ヤマト(1967):8.6%高の479円。16年3月期の連結営業利益予想を12億円から17億5000万円に上方修正する、と20日に発表。前期比は8.8%増と従来の25%減から一転する。受注環境好転や生産システム合理化などで工事採算性が改善した。

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