中国の資源輸入の回復は世界の資源生産国にとって朗報だ。ただ、輸出の増加はあまり良い知らせではない。

  中国税関当局が13日発表したデータによれば、中国の9月の人民元建て輸入は全体では減少したものの、価格が下落する中で鉄鉱石と原油、銅の輸入量は増加した。中国はエネルギーや金属、穀物の世界最大の消費国。一方、中国の輸出全体は減少したにもかかわらず、鉄鋼輸出は過去最高、石油製品は2009年以来の高水準にそれぞれ達したほか、アルミニウム輸出も増加し、世界の商品市場は困難な状況に直面している。

  この最新の一連の貿易統計は、中国国内の需要が鈍化する中で、同国が商品価格下落を最大限に活用し金属プラントや製油所を引き続き稼働させていることを示している。割安な輸出品の急増はインドや米ペンシルベニア州の製鉄所を脅かし、貿易摩擦を激化させるとともに、シンガポールや欧州にディーゼル油の供給過剰の悪化をもたらしつつある。

  神華期貨のアナリスト、呉志力氏(深圳在勤)は電話インタビューで「輸入の増加は国内消費向けではないようで、結果として輸出の増加につながっている」と指摘。「年初来の統計を見ると、全体として輸出は輸入よりはるかに速いペースで増えている。これは、中国の需要が後退しつつあることを示している」と述べた。

原題:Commodity Export Deluge Takes Gloss Off China’s Buying Spree(抜粋)

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