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【個別銘柄】第一船破綻報道で商船三井が急落、綜合臨床Hは急騰

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29日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  神戸製鋼所(5406):前日比11%安の128円。2016年3月期の連結営業利益予想を1250億円から950億円に下方修正する、と28日に発表。市場予想の1241億円も下回った。中国中心に油圧ショベル需要が想定を下回るという。野村証券の松本裕司アナリストは、今期は底堅いとみていたが予想外の下方修正でネガティブな印象と指摘した。

  商船三井(9104):7.4%安の288円。同社が筆頭株主の第一中央汽船(9132)が民事再生手続きの適用を申請することで最終調整に入ったと29日付の日本経済新聞朝刊が報道。第一船は同日午後に手続きの開始を発表、負債総額は約1200億円に上る。欧州危機や中国の経済成長の鈍化などにより、長期的な海運市況の低迷に突入し、事業継続が困難になったとしている。ブルームバーグ・データによると商船三井は第一船株を16.5%保有する筆頭株主となっている。

  三井物産(8031):9.6%安の1312円。スイスの競争委員会(WEKO)は貴金属取引の価格操作疑惑をめぐって三井物を含む7業者を対象に調査を開始した。一方、28日のロンドン市場ではグレンコア株が29%安で取引終了。SMBC日興証券の森本晃シニアアナリストは、グレンコア株の急落による商品市場へのインパクトや、スイス当局の調査が三井物の株価にネガティブに作用していると電話取材で語った。

  日新製鋼(5413):7%安の1028円。ジェフリーズ証券は28日付で目標株価を2000円から1680円に引き下げた。16年3月期はニッケル価格下落や海外のステンレス鋼市場の弱さが業績の重石となると指摘。16年3月期の連結経常利益予想を266億円から127億円(会社計画120億円)、来期を332億円から248億円に減額した。

  綜合臨床ホールディングス(2399):10%高の444円。EPSホールディングス(4282)が株式交換で同社を完全子会社化する、と28日に発表した。

  しまむら(8227):5.6%安の1万2300円。3-8月期の連結営業利益は前年同期比6.6%減の179億円だった、と28日に発表。通期計画は据え置いた。野村証券は、在庫処分のための値引き増加で粗利率の悪化が加速したと分析。6-8月期の営業利益は前年同期比13%減と業績悪化が厳しくなったとも指摘した。

  ニトリホールディングス(9843):7.2%安の9130円。3-8月期の連結営業利益は前年同期比2.1%減の367億円だった、と28日に発表。通期計画は据え置いた。

  日本特殊陶業(5334):5.8%安の2673円。4-9月期の連結純利益予想を213億円から111億円に下方修正する、と28日に発表。米反トラスト法違反に関連し約1億2500万ドル(約150億円)の和解金支払いを特別損失に計上する。

  トランスジェニック(2342):14%高の728円。グループ企業が子宮頸がんの早期発見を目的とした自己採取HPV(ヒトパピローマウイルス)併用検査を開始した、と29日正午過ぎに発表。従来の細胞診のみでは細胞異常の発見率が70-80%だが、新たに開始したHPV併用検査で発見率がほぼ100%にまで上昇するとしている。

  アヲハタ(2830):6.6%安の2595円。15年10月期の連結純利益予想を5億1000万円から3億7000万円に下方修正する、と28日に発表。固定資産の減損処理で特別損失を計上する。産業用加工品類のうち、ヨーグルト用などのフルーツプレパレーション事業において、輸入原材料の高騰や為替の影響などにより収益性が急速に悪化しているとした。

  アルパイン(6816):7.9%安の1403円。4-9月期の連結営業利益予想を45億円から33億円に下方修正する、と28日に発表。製品モデルミックスによる変動費率の悪化やOEMビジネスの新規受注に伴う開発費増が影響した。SMBC日興証券は、減額修正は想定以上でネガティブな印象と指摘。通期計画は据え置きでも下方修正含みとし、目標株価を2200円から1800円に引き下げた。

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