金融サービス市場調査会社インサイト・ディスカバリーによると、サウジアラビアは最大700億ドル(約8兆4100億円)の資金を資産運用会社から引き揚げた。石油輸出国機構(OPEC)最大の産油国である同国は原油安に伴う財政赤字の穴埋めのためだという。

  インサイト(本社ドバイ)のナイジェル・シリトー最高経営責任者(CEO)は28日に電話で、「当社が聞き取りしたファンドマネジャーの見積もりでは、サウジアラビア通貨庁(SAMA)は過去6カ月で500億-700億ドルを資産運用会社から引き揚げた」と述べ、「拡大する赤字を抑えるためや、イエメンでの戦費を捻出するための資金だ」と説明した。

  SAMAのデータによれば、同庁が外貨準備として保有する外国証券は7月に6610億ドル相当と、ピークだった昨年8月の7370億ドルから約10%減少。原油相場が過去1年で50%下落したほか、サウジはイエメンで武装組織フーシ派に対する軍事行動を主導している。

  英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が先に、サウジによる資金引き揚げについて報じていた。

原題:Saudi Arabia Has Withdrawn Billions From Markets, Estimates Show(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE