2兆ドル(約240兆円)規模の世界ジャンク(投資不適格級)債市場で新たな王様が誕生した。

  米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がブラジル石油公社(ペトロブラス)の信用格付けをジャンク級に引き下げたことを受け、同社は世界最大のジャンク債発行企業となった。ペトロブラスの社債発行残高は560億ドル。7カ月前にはムーディーズ・インベスターズ・サービスも同社の格付けをジャンク級に引き下げていた。

  ブルームバーグ集計のデータによると、ペトロブラスの社債発行残高は米スプリントの310億ドル、国営ベネズエラ石油(PDVSA)の360億ドルを上回る。

  キャンター・フィッツジェラルドのマネジングディレクター、ラファエル・エリアス氏は「投資適格級債に投資するファンドはペトロブラスの社債を購入できなくなるため、社債保有者のプールは縮小する」 と指摘。「それは言うまでもなく社債価格下落と利回り上昇につながり、ペトロブラスの借り入れコストは一段と高くなるだろう」と述べた。

  ペトロブラスは原油安や拡大する汚職スキャンダルへの対応に追われており、格下げはそれに追い打ちをかける。資金調達コストが上昇すれば、アルデミル・ベンジニ最高経営責任者(CEO)による同社のレバレッジ縮小の取り組みが一段と難しくなることが見込まれる。

原題:Petrobras Crowned New King of Junk Bonds After Rating Downgrade(抜粋)

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