産金業界の「修理人」が再び始動-アングロ・プラチナムの鉱山取得で

  • シバニェCEO、3鉱山を計約400億円で取得後は石炭も視野に
  • 投資家の南アに対する懐疑的な見方がCEOにとって好機生み出す

事業に深刻な影響を及ぼす労働者ストライキ、老朽化した鉱山、貴金属価格の約5年ぶり安値への下落にもニール・フロンマン氏はひるまない。同氏は世界で最も高いパフォーマンスを示している産金会社シバニェ・ゴールド(南アフリカ共和国)の最高経営責任者(CEO)として同社をここ2年間率いている。

鉱山業界で「修理人」として知られるフロンマンCEOは投資家らの懐疑的な見方をよそに、同国の産金会社ゴールド・フィールズからスピンオフ(分離・独立)された3つの鉱山を運営するシバニェを設立した。いずれも老朽化し、ストが頻発していた鉱山だった。

フロンマンCEOは今、プラチナと恐らく石炭でも同様のことをしたいと考えている。

同CEOはブルームバーグ・テレビジョンのインタビューで、「われわれは、南ア国内の困難な社会環境に再び身を置き、意味のある変化を起こす準備がかなり整っていると思う。われわれは経験を積んでおりリスクを非常によく理解している」と述べた。

他の投資家らが南アから資金を引き揚げる中、フロンマンCEO(55)は資産を割安な価格で購入して立て直して利益を上げるため、厄介な労使関係や高コスト体質、生産性の低さを克服することができると考えている。それに向け、シバニェは9日、アングロ・アメリカン・プラチナムが南アで保有するプラチナ鉱山3カ所を少なくとも計3億3000万ドル(約400億円)で取得すると発表した。これらの鉱山の労働者は昨年、5カ月にわたってストを実施した。

フロンマンCEOは今回、前回よりも容易に計画を進めることができると予想される。シバニェの株価はここ2年間に74%上昇し、それに伴って同CEOの立場も優位になっている。同社の株価上昇率はブルームバーグ・インテリジェンス・シニア金鉱株指数を構成する15銘柄のうち最高。金価格がこの間に20%下落する中、同指数も53%下げている。

原題:Gold’s Mr. Fixit Starts Second Act With Anglo Platinum Discards(抜粋)

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