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PIMCO:過剰貯蓄が米国債利回り押し下げ-バーナンキ理論復活

  • 10年債利回りが3%を超えるのは難しいとPIMCOが分析
  • バーナンキ理論によれば預金者は資金を米国債購入に充てる

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、10年前に米債券市場を方向付けた貯蓄の過剰が今年になって再び借り入れコストを押し下げていると分析する。

  モルガン・スタンレーの元チーフエコノミストで、現在はPIMCOの経済アドバイザーを務めるヨアヒム・フェルズ氏は今週発表したリポートで、退職後に備える個人と、資金を蓄える新興国が、資金をさらに貯蓄に向かわせるだろうと予想。バーナンキ前米連邦準備制度理事会(FRB)議長が2005年に示した理論によれば、貯蓄者は資金を米国債に投じ、利回りを押し下げる。

  フェルズ氏は4日の電子メールで、「世界的な貯蓄過剰の傾向は続き、貯蓄は減るより増大する可能性の方が高い」と分析。このトレンドは「世界の金利がこれほど低い理由を理解するのに重要だ」と述べた。

  FRB理事だったバーナンキ氏は05年、米国債への資金流入は主としてアジアの中央銀行によるものだと指摘。当時のグリーンスパンFRB議長は米利上げが続いているにもかかわらず米国債利回りが低下する現象を米債券市場の「謎」と呼んでいたが、バーナンキ氏の理論に注目し、これによって説明できるとした。

Bank holdings vs Treasury Yields

  現在、これと似たようなことが起きている。米10年債利回りは6月に付けた2.5%から低下し、日本時間9月4日時点で2.15%となっている。イエレン現FRB議長は、政策当局者の予想通りに経済が進めば、年内の利上げが適切との立場を明らかにしている。

  フェルズ氏は電子メールで、米利上げが始まれば利回りは「幾分」上昇するはずだとしながらも、10年債利回りが向こう半年から1年の間に3%を超えるのは難しいだろうとの見方を示した。

  連邦準備制度のデータによれば、商業銀行が保有する米国債と政府機関債は8月に2兆1600億ドルと、過去最高を記録。民間年金基金の米国債保有は、中銀統計に基づく最新の3月時のデータで過去最大の3449億ドル(約41兆1000億円)相当。米財務省によると、外国人が保有する米国債は1月がピークだった。

原題:Pimco Sees Bernanke-Style Saver Glut Capping 10-Year Yield at 3%(抜粋)

Trashline: (Updates to add today's 10-year Treasury note price in sixth paragraph.)
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