S&P500種にさらなる下落余地も-債券スプレッド拡大が示唆

  • 過去の同程度のクレジットストレスはリセッションや相場修正を予見
  • 債券スプレッドの拡大という不安のシグナルが株式市場に波及

クレジット市場は米国株の急落を予告していた。下落の大きさも過去のデータ通りだとすれば、米株の強気派はさらに懸念する必要がありそうだ。

  5月の高値から先週の最安値までのS&P500種株価指数の下落率は12%。リセッション(景気後退)の時期を除く1996年以降のブルームバーグの集計データによれば、投資適格級社債の米国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)が今年5月以降と同程度拡大した過去3回の局面を見ると、S&P500種は平均18%下げている。

  株式投資家とクレジット市場の関係は常に有意というわけではない。しかし、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米国債の格付けを最上級から引き下げた2011年以来で最悪の米株安局面をクレジット市場が予告し、それ以降両者は密接に関連している。米国株が最高値を更新する中で始まった債券スプレッドの拡大を振り返ってみると、それは注意を払うべき動きであり、急速なドル高と中国の混乱が米国に打撃を与える兆候と今では受け止めることができる。

  BMOグローバル・アセット・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ブレント・シャット氏(シカゴ在勤)は「債券スプレッドの拡大は不安のシグナルだった。市場はそれを受け取り、ついに売りに動いた。5年間市場の流れに乗りながら懐疑的だった神経質な投資家が存在する。こうした投資家が現在の状況を見て売っているのだろう」と指摘した。

原題:S&P 500 Rout Has Room to Go If Bond Spreads Have Anything to Say(抜粋)

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