ユーロ圏:8月インフレ率0.2%、前月と同じ-ECBの道遠い

ユーロ圏の8月のインフレ率は前月と同水準 にとどまり、物価押し上げを目指す欧州中央銀行(ECB)が直面する 困難を浮き彫りにした。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が31日発表した8月の ユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比0.2%上昇。7 月も同0.2%上昇だった。ブルームバーグがまとめた8月のエコノミス ト予想中央値は0.1%上昇。コアインフレ率も前月と同じ1%となっ た。

ECBは利下げと債券購入によって物価上昇を回復させようとして いるが、インフレ率は同中銀が目安とする2%弱の水準を2年にわたり 下回っている。中国経済の減速と商品相場下落の中、プラート理事は先 週、困難は増しているとの認識を示し追加措置も辞さないと表明した。

ノルデア・マーケッツ(コペンハーゲン)の欧州担当チーフアナリ スト、ホルガー・ザンテ氏は、エネルギー値下がりが「ECBにとって はもろ刃の剣だ」と指摘。「実質所得を押し上げる」ことで消費にプラ スだが、「インフレ率をECBの目指す水準からさらに遠のかせる」と 解説した。

ECBは9月3日に金融政策を決定する。ドラギ総裁は決定後の記 者会見で成長とインフレについての最新のECB予測も明らかにする。

原題:Euro-Area Inflation Stays at 0.2% as ECB Sees Downside Risks(抜粋)

--取材協力:Carolynn Look、Kristian Siedenburg.

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