TOPIXことし2番目の下げ、中国発混乱警戒-全業種安い

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1日の東京株式相場は大幅続落し、 TOPIXは下げ幅、下落率ともことし2番目の大きさだった。中国経 済の先行き、米国の利上げ開始時期をめぐる不透明感から世界的な株安 連鎖への警戒が拭えず、先物主導で東証1部33業種は全て安い。

TOPIXの終値は前日比58.94ポイント(3.8%)安の1478.11 で、ことし最大の下げだった8月24日に次ぐ急落劇。日経平均株価 は724円79銭(3.8%)安の1万8165円69銭で、両指数ともきょうの安値 引けだった。

アムンディ・ジャパンの浜崎優投資情報部長は、中国の製造業購買 担当者指数(PMI)に合わせ「CTA(商品投資顧問業者)ファンド などトレンドフォロー型のファンド筋がイベントドリブンで売りを仕掛 けている」と指摘。米利上げ観測や中国経済に対する不安感から、「同 じような材料でも不安心理が増幅され、大きく動きやすい環境で、売り 崩されてしまう」と話していた。

前日の欧米株式はおおむね下落し、米S&P500種株価指数は0.8% 安の1972.18と月間では2012年5月以来の大幅安となった。米投資家の 恐怖心理を示すシカゴ・ボラティリティ指数(VIX)は9.1%上昇 の28.43と5日ぶりに上げ、月間では過去最大の135%上昇。

また、きょうの中国上海総合指数は一時4.8%下落し、終値は1.2% だった。日本時間今夜の米国株を占うシカゴ24時間電子取引システム (GLOBEX)のS&P500種株価指数先物は基準価格比で1%超と 大幅安で推移し、株安連鎖への警戒を助長した。

中国PMIは3年ぶり低水準

日本時間きょう午前に中国国家統計局と中国物流購買連合会が発表 した8月の製造業購買担当者指数(PMI)は、49.7と7月の50から低 下し、3年ぶりの低水準に落ち込んだ。PMIでは50が製造業活動の拡 大・縮小の境目となる。市場予想とは一致した。

野村証券の山口正章エクイティ・マーケット・ストラテジストは、 「予想通りに中国の潜在成長率が落ちている。特にサプライズではない が、市場は中国動向に過剰反応している」との認識を示した。

為替市場でもリスク回避の動きが強まり、きょうのドル・円は午後 に入り一時1ドル=120円50銭台まで円が強含んだ。前日の日本株市場 の終値時点は121円14銭。

世界経済の先行き、金融市場波乱への警戒が強い中、名実とも9月 相場入りしたきょうの日本株は朝方から幅広い業種に売りが優勢。先物 へのヘッジ売りなども巻き込んだ午後に下げ足を速めた。大阪取引所の 日経225先物9月限の出来高は、午後3時15分時点で13万枚超と前日 の10万5900枚を上回った。SMBC日興証券の圷正嗣株式ストラテジス トは、「中国が景気の方向性にある程度の道筋をつける政策が発動さ れ、根本的な問題に手を付けないとリスクオフはやまない」とみる。

東証1部33業種の下落率上位は医薬品、精密機器、電気・ガス、ゴ ム製品、その他金融、食料品、保険、サービス、小売など。電力など原 油安メリット業種は、前日の海外原油高も嫌気された。8月31日のニュ ーヨーク原油先物は、需給懸念の後退を背景に8.8%高の1バレル =49.20ドルと大幅続伸、7月21日以来の高値と切り返しが急だ。

東証1部の売買高は26億6428万株、売買代金は2兆7709億円、上昇 銘柄数は47、下落は1837。売買代金上位では、有価証券報告書の提出期 限を再延期した東芝、モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を 下げたTDKが大幅安。トヨタ自動車やみずほフィナンシャルグルー プ、東京電力、村田製作所、任天堂、ブリヂストン、エーザイ、スズ キ、コーセーも安い。半面、銭高組や宮地エンジニアリングは逆行高。