ブラジル株:ボベスパは下落、ジャンク級への格下げ懸念-銀行株安い

  • 通貨レアルは12年ぶり安値に下げ、国債保証リスクは上昇
  • 株式はイタウ、ブラデスコを中心に下げたが、ペトロブラスは上昇

8月31日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は下落。通貨レアルは12年ぶり安値に下げた。同国が財政再建と信用格付けのジャンク(投資不適格)級への引き下げ回避に苦闘しているとの観測が広がった。ブラジルの国債保証リスクは2009年以来の高水準付近となった。

  ボベスパ指数は月間ベースでは今年最大の下げ。銀行株を中心に売られた。ルセフ大統領が歳入拡大に向けた金融取引税の復活案を断念したと伝えられたことが響いた。議会が増税や歳出削減への反対を強める中、ブラジル政府は財政収支見通しを後退させ、16年は財政赤字になると予想した。ブラジルの最大貿易相手国である中国の景気回復に対する懸念再燃も下落材料となった。

  ボベスパ指数は前週末比1.1%安の46625.52で終了。月間の下落率は8.3%となった。レアルは1.1%安の1ドル=3.6205レアル。ブラジル国債を保証するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のスプレッドは3.51ポイントに上昇した。

  金融株がMSCIブラジル指数の下げを主導。イタウ・ウニバンコ・ホールディングはボベスパ指数の下げに最も響いた。ビール会社のアンベブは5営業日ぶりに下落。一方、ブラジル石油公社(ペトロブラス)は原油高に伴い上昇。パルプ生産のフィブリア・セルロージも値上がり。レアルの下落で輸出見通しが改善した。

原題:Junk-Rating Dread Roils Brazilian Markets as Bank Shares Tumble(抜粋)

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