米国債:利回り上昇、原油価格の急伸でインフレ期待が持ち直す

更新日時
  • 2年債利回り、6月以来で最長となる5営業日連続での上昇
  • 9月の米利上げは依然として視野に入っている、確率は40%に上昇

31日の米国債相場は下落。原油価格の大幅上昇でインフレ期待が持ち直した。

2年債利回りは6月以来で最長の5営業日連続上昇。原油価格の3日間での上げ幅は過去25年間で最大だった。これを受けて低インフレが長期化するとの懸念が和らいだ。石油輸出国機構(OPEC)が「適正価格」を達成するために他の生産国と交渉する用意があると表明したことが原油の買い材料となった。また米国政府が原油の生産見通しを引き下げたことも手掛かりだった。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの債券金利・クレジット担当責任者、トーマス・ディガロマ氏は「誰もがインフレは問題ではないと考えていたが、ここで突然原油が急伸し、債券価格を押し下げる主な材料となっている。ただ原油相場はショートスクイ ーズ(踏み上げ)のように見受けられる」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在の10年債利回りは前営業日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.22%。2年債利回りは2bp上昇の0.74%。

ブルームバーグ米国債指数は28日の時点で月間ベースで0.1%上昇。年間では1%上昇となっている。

償還期限の短い国債の方が比較的悪いパフォーマンスとなった。ワイオミング州ジャクソンホールで開かれたカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムに出席した当局者の発言を受け、9月利上げの可能性は依然残されているとの見方が強まった。

月間ベースで2年債利回りは5カ月連続で上昇。これは金融当局が最後に政策金利を引き上げた2006年以来で初となる。

利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.375%になるとの仮定に基づけば、市場に反映されている9月会合での利上げ確率は40%と、8月18日以来の高水準。

原題:Treasuries Pare Gains as Oil Rebound Soothes Inflation Concern(抜粋)

(第2段落を書き換え、相場を更新し、第4段落以降を追加します.)
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