米大学寄付基金、投資リターンが低下-株式や債券の下落が影響

米2位の大学寄付基金を運用するテキサス大学など、米公立大学の寄付基金は2015会計年度の投資リターンが年間の業界基準を下回った。

  基金規模266億ドル(約3兆2300億円)のテキサス大学投資管理会社(UTIMCO)は運用ファンド2本の6月末まで1年間の加重平均リターンが3.5%だった。ブルース・ジマーマン最高経営責任者 (CEO)が電子メールで明らかにした。UTIMCOはテキサスA&M大学とテキサス大学の基金を運用する。

  オハイオ州立大学とフロリダ大学投資会社、インディアナ大学基金はいずれも同期間のリターンが5%に満たなかったと今月発表している。インフレの影響を抑え、大学を経費面で支えるため、寄付基金は約7.5%のリターン達成を目指している。

  JPモルガン・チェースの寄付基金・財団グループ世界責任者、モニカ・アイサー氏は「大半の寄付基金は2014年に2桁のリターンを上げたが、将来のリターンに関する見通しは弱まっている」と今月の調査リポートで指摘。こうした基金は受け身的な投資戦略から移行する必要があるだろうと続けた。

  ウィルシャー・トラスト・ユニバース・コンパリゾン・サービスによれば、大規模寄付基金の今年のリターンは中央値で3.6%。米国の株式や債券相場の弱さが投資家にとって悩ましい要因となった。MSCI世界指数60%とバークレイズ・グローバル総合インデックス40%のベンチマークポートフォリオの6月末まで1年間のリターンは1.6%だった。

原題:U.S. University Endowment Returns Fall With Equity, Bond Markets(抜粋)