金の強気派、買い越し積み増す-資金の逃避先とならず相場は下落

  • 上昇見通しにもかかわらず、相場はここ1カ月で最大の下げ
  • 株式市場のボラティリティ上昇に伴って金相場も大きく変動

金市場の強気派は、金融市場の混乱を背景に金相場がようやく回復すると期待し買い越しを増やしたが、その見通しは誤っていた。

  世界の株式市場が2年ぶりの安値に下落したにもかかわらず、ニューヨーク市場の金相場は4日続落。金融市場が混乱する中、資金の逃避先とはならず金相場のボラティリティ(変動性)は株式市場の振れに連動して上昇し、安全な投資先としての魅力が低下した。株式相場が回復し始める中、米景気の改善を示唆する経済指標が発表されたことで、金相場は引き続き下落した。

  資産運用会社による買い越しが先週、6月以来の高水準に増加した後、週間ベースの金先物相場はここ1カ月で最大の下落を示した。低インフレ率の継続と米金融引き締め観測が引き続き金相場に下押し圧力をかけている。

  デルテック・インターナショナル・グループ(バハマ)で最高投資責任者(CIO)として51億ドル(約6200億円)相当の運用に携わるアチュル・レレ氏は「最近のボラティリティの上昇は金を試す良い機会だったが、あまり良い結果ではなかった。金の安全資産としての魅力が失われつつあるからだ」と指摘した。

  米商品先物取引委員会(CFTC)が28日発表したデータによれば、投機家による金の先物とオプションの買越残高は25日終了週に3倍余りに増え4万4271枚となった。

原題:Gold Bulls Pile In Just Before Bullion Loses Its Job as a Haven(抜粋)