中国が欧州株も揺らす-8月はここ4年で最悪の月に

  • ボラティリティが2008年以来の高水準となり、ヘッジ需要急増
  • フォントーベル・アセットは今後も欧州株が乱高下する公算大と予想

欧州株にとって8月はここ4年で最悪の月で終わりそうなことから、投資家の信頼感が低下している。

  大幅な企業利益に対する期待と中央銀行による刺激策公約で鼓舞されていたトレーダーらは結局、域内の株式ファンドから15週間ぶりの資金引き揚げに転じた。株価の一段安に備えたヘッジのコストも2月以来の高水準となっている。

  ユーロ・ストックス50指数は失速する前、年初来で一時22%上昇していた。だが8月に急落し、時価総額が大きく減少。クレディ・スイス・グループが同指数の年末目標を10%引き下げたほか、ゴールドマン・サックス・グループはこれら株式への配分を減らした。

  月間ボラティリティ(変動性)が2008年以来の大きな拡大となり、ヘッジ需要が急増。ユーロ・ストックス50指数のプットオプション(売る権利)のコストはコールオプション(買う権利)との比較で8月20日から約50%上昇した。バンク・オブ・アメリカ(BOA)がEPFRグローバルのデータを引用し伝えたところでは、投資家は同月26日終了週に欧州の株式ファンドから36億ドル(約4400億円)を引き揚げ、昨年10月以来の大きな資金流出となった。

Negative correlation between euro and STOXX Europe 600

  フォントーベル・アセット・マネジメントの株式・商品戦略責任者アンドレアス・ニグ氏(チューリヒ在勤)は、「ボラティリティは恐らく想定以上の高い水準にとどまるだろう。今特に問題となっているのは中国の成長鈍化だ。最悪の調整期は過ぎたかもしれないが、こうした高水準のボラティリティの後の底入れプロセスは一般的に乱高下となる傾向がある」と述べた。

原題:China’s Crazy Month Sends Tremors Into Europe Equity Bull Case(抜粋)

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