トレーダーを震撼させたVIXの機能停止と狂乱的上昇-株式大虐殺で

  • 株価が急落した24日はVIXがシグナルを発しない状態が約30分継続
  • VIXは再開後に一時90%という前代未聞のペースで急上昇

株式市場が急落した24日にトレーダーはぞっとするような景色を数多く目撃したが、最も悲惨な光景の一つは、「恐怖指数」と呼ばれるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)が一時的に機能しなかったことだ。

  株式市場から巨額の時価総額が消失する中で、オプション価格が異常な動きとなり、投資家の不安心理を反映する最も一般的な指標であるVIXは、シグナルを発しない状態が約30分続いた。その後再開すると82%という前代未聞のペースで急上昇し、金融危機以降では経験したことのない51を記録した。

  ロバート・W・ベアードのマネジングディレクターで、株式セールストレーダーのミカエル・アントネリ氏は「VIXが50に達する状況はむちゃくちゃだ。銀行が破産法適用を申請したとか、主要企業が破綻の瀬戸際とかいう見出しはなかったはずだが、そこまで大きく動いた理由が理解できない」と語った。

  世界的に市場が総崩れとなり、中国株も8%急落し、米株市場でゼネラル・エレクトリック(GE)などの株式がフリーフォール(際限のない下落)に見舞われた24日は、VIX急騰を妨げる力が働く余地はなかった。

  過去5年で拡大したボラティリティ市場の相互接続ネットワークからの取引フローの圧力によって、荒っぽい動きがさらに荒っぽくなったとオプショントレーダーやアナリストは指摘する。

  ドイツ銀行の株式デリバティブ(金融派生商品)ストラテジスト、ロッキー・フィッシュマン氏は「ボラティリティが拡大すれば、VIX先物の購入が増え、それがボラティリティをさらに拡大させる。そのようなボラティリティ商品の大掛かりなリバランスの動きをわれわれは過去数営業日で経験した」と述べた。

原題:30-Minute VIX Frenzy Exposes Obsession With Volatility Hedging(抜粋)