【個別銘柄】鉄鋼やMSCI除外、OKIが安い、富士通堅調

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31日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は以下の通り。

鉄鋼株:新日鉄住金(5401)が前週末比3.1%安の249.7円、JFE ホールディングス(5411)が3.3%安の1882.5円など。鉄鋼指数は東証 1部33業種の下落率トップ。野村証券では、日本の鉄鋼輸出価格の動向 に先行する中国の鋼材スプレッド(上乗せ利回り)は8月に入ってから も小幅な悪化が続いているため、先々の日本の高炉メーカーの輸出スプ レッドもじりじりと悪化が続く可能性があり、この点は業績面でのリス ク要因だと指摘した。

MSCI指数関連銘柄:ジャパンディスプレイ(6740)が4.3%安 の382円、千代田化工建設(6366)が2.6%安の875円、アドバンテスト (6857)が4.5%安の975円。MSCIジャパン指数では31日の取引終了 時に構成銘柄の入れ替えを実施、これら3銘柄は今回の同指数からの除 外対象だった。

OKI(6703):6.2%安の212円。ゴールドマン・サックス証券は 投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。リサイクル現金自動出 入機(ATM)の競争力や収益性に対する評価に変化はないが、ブラジ ルATM事業の赤字縮小ペースが計画比緩慢であること状況も考慮すれ ば、株価が再評価されることに時間がかかると判断した。

日立製作所(6501):2.3%安の681.8円。ゴールドマン・サックス 証券は新興国リスクを考慮し、同社株をコンビクションリストから削除 した。中国など新興国の設備投資減速などの影響を考慮した場合、2015 年度業績は会社計画プラスアルファに留まるだろうと分析。この情勢下 で事業構造が複雑な同社株が再評価されるには、従来想定より時間がか かると判断した。投資判断「買い」は継続。

サイバーエージェント(4751):2.9%安の4810円。大和証券 は、Ameba事業の失速が目立つなどとし、15年9月期の営業利益予想 を350億円から324億円、来期を349億円から296億円へ下方修正し た。Ameba事業のボラティリティの大部分を構成するスマートフォン課 金売上高の月次トレンドは5月から底打ちしているようだが、新たなヒ ットタイトルなくして継続的な改善は難しいと指摘した。投資判断「中 立」を継続。

富士通(6702):2.4%高の602.1円。ゴールドマン・サックス証券 は投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、コンビクションリスト に新規採用した。株価は大きく調整したが、9月下旬-10月中旬開催予 定の経営説明会が一つの契機になり、構造改善費用の詳細が見えるほ か、来期以降の業績イメージがより具体的になると予想した。新目標株 価は760円。

極東貿易(8093):15%安の260円で、東証1部の下落率1位。公 募増資などで最大約14億円調達する、と28日に発表。財務基盤強化のた め、全額を短期借入金の返済資金の一部に充当する。1株利益の希薄化 などが嫌気された。

ALSOK(2331):4.5%高の5300円。SMBC日興証券は、目 標株価を5000円から5900円へ引き上げた。個人向けを中心に機械警備の 契約件数予想を引き上げることなどで、今期以降の営業利益予想を増額 したため。投資判断「アウトパフォーム」を継続。

乾汽船(9308):3.2%安の840円。16年3月期の最終損益予想を2 億9700万円の赤字(前期は92億円の黒字)へ下方修正した。従来は2 億6200万円の黒字だった。子会社が締結したばら積み船の造船契約につ いて、現在の市況に比べ割高となっている契約について解約金を支払う ことなどで合意し、特別損失を計上するため。

ジャパンパイル(5288):6.2%高の879円。16年3月期営業利益予 想を31億円から33億円に上方修正した。前期比では、減益率が7.6%へ 縮小する。主力のコンクリートパイルや鋼管杭が想定以上に増え、第2 四半期まで国内外とも好調に推移したため。

JCRファーマ(4552):5.1%高の2984円。4-9月期営業利益 予想を10億円から13億3000万円に上方修正した。前年同期比では、3倍 まで増益幅が拡大する。主力製品のヒト成長ホルモン製剤や腎性貧血治 療薬などの売り上げが順調に推移、第3四半期以降に見込んでいた契約 金収入の一部が第2四半期内に実現したことも寄与する。

スリーエフ(7544):80円(20%)高の478円でストップ高。ロー ソン(2651)と資本業務提携の交渉を始めたことが分かった、と31日付 の日本経済新聞朝刊が報じた。ローソンはスリーエフの株式5%程度を 取得し、商品開発などで連携するとしている。

キタック(4707):5.6%安の302円。14年11月-15年7月期の営業 利益は前年同期比38%減の1億7500万円だった。受注高が8.7%減とな ったほか、外注比率の上昇で売上高総利益率が想定より下振れしたこと が響いた。会社側では、第3四半期時点までの利益面は当初想定よりも 下振れしているとした。

プレシジョン・システム・サイエンス(7707):11%安の704円。 公募増資などで最大約19億円を調達する、と28日に発表。今後の試薬・ 消耗品事業の拡大に向けた設備投資資金や運転資金に充当する。1株利 益の希薄化や株式需給の悪化が懸念された。

クリムゾン(2776):1.3%安の158円。16年1月期営業損益予想 を800万円黒字から1億4600万円の赤字に下方修正した。前期は1 億3700万円の赤字で、赤字体質が継続する。第2四半期まで売り上げが 販売計画を下回っていることや仕入れコスト上昇などが響く。

アクアライン(6173):マザーズ市場に31日、新規株式公開 (IPO)した。公募価格の1250円に対し、初値は22%高の1521円。台 所やトイレなど水回りの緊急修理サービスを提供する「水道屋本舗」を 運営する。終値は1477円。