株と債券の両方から米世帯が脱出、まるで2008年-現金に向かうのか

  • クレディSによると、株式と債券ファンドの両方から資金が流出
  • 両方から同時の引き揚げが2カ月続くのは2008年以来で初めて

米国の一般世帯は脱出へと走り出したようだ。クレディ・スイスのリポートによると、投資信託の保有者は7月以降、株式ファンドと債券ファンドの両方から資金を引き揚げている。両方の資産クラスで2カ月連続で資金が流出したのは2008年以来で初めてだと、同リポートが指摘した。投信の購入者は米一般世帯がほとんどを占める。

19日時点での米投資信託協会(ICI)の週次データを基にクレディ・スイスが概算したところでは、7月は株式ファンドから65億ドル(約7850億円)、債券ファンドから84億ドルが引き揚げられた。エコノミストのダナ・サポータ氏によれば、8月の最初の3週間も流出が続き、株式ファンドから16億ドル、債券ファンドから81億ドルが引き揚げられた。

「2008年10-12月(第4四半期)以来という事態は何であれ、留意するに値する。今の状況は興味深い一時的な異変かもしれないが、これが続くようであれば、一般世帯で投資に対する不安がさらに広がっていることを反映していると考えられる」と同氏は電話インタビューで語った。

通常、株式ファンドから資金が引き揚げられる時は債券ファンドに資金が流入する。両方から同時に流出しているのは、投資家がいかなるリスクも取りたくないと考えていることを示唆する。リテール投資家のセンチメントは市場の動きを予測する上で最良の指標というわけではないが、彼らのリスク回避志向には大きな意味があるかもしれないと同氏は話した。

同氏はさらに、一般世帯が投資資産の保有に不安になっているならば支出削減などの形で景気にも影響しかねないとして、「もし相場が下落を再開したら昔ながらの債券回帰がみられるのか、あるいは現金に向かうのか、興味深いところだ」と指摘した。

原題:Fed Up Investors Yank Cash From Almost Everything Just Like 2008(抜粋)