あらためて考える、中国減速は打撃-相次ぐ世界経済見通し引き下げ

  • ムーディーズは16年のG20の成長率見通しを2.8%に引き下げ
  • シティは実際の世界の成長率が統計数値より低い可能性を指摘

中国の苦境の深まりが世界経済見通しに与える影響が大きくなり始めている。

  米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは28日のリポートで、20カ国・地域(G20)の2016年の成長率見通しを2.8%に引き下げた。2週間足らずで0.3ポイント下げたことになる。中国については16年に6.3%成長と予想。従来は6.5%を見込んでいた。また米シティグループはその前週に、16年の世界経済の伸び見通しを従来の3.3%から3.1%に引き下げた。同行の予想引き下げは3回連続。

  ブルームバーグが今月実施したエコノミスト調査によると、16年の世界経済の成長見通しは予想中央値で3.5%。7月調査時は3.6%だった。

  ムーディーズのシニアバイスプレジデントで今回のリポート執筆者の1人であるマリー・ディロン氏は、中国の「景気減速が予想より広範である兆候がある」と指摘。「製造業と建設業の減速は以前から明らかだが、サービス部門はより堅調だった。今でもそれは言えるが、労働市場にやや脆弱(ぜいじゃく)さが見られる」と指摘した。

  シティグループ・グローバル・マーケッツのグローバル戦略マネジングディレクター、マーク・ショフィールド氏は21日のリポートで、中国の公式統計の正確性への疑念を挙げて実際の成長は「恐らくさらに低い」との見方を示した。

  UBSウェルス・マネジメントで新興市場の最高投資責任者 (CIO)を務めるジョージ・マリスカル氏は「世界経済についての基本的な前提が影響を受けつつある。その震源地は中国だ」と述べた。

原題:On Second Thought, China Slowdown Will Hit Global-Growth Outlook(抜粋)

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