米国債(28日):週間で6月来の大幅安-指標が経済の力強さ示唆

更新日時

今週の米国債相場は6月以来の大幅安。ボラティリティ(変動性)はここ半年で最大を記録した。

  米国債は週初に大きく上昇。10年債利回りは一時2%を下回る場面があった。株価の急落を受け、安全な米国債を求める動きが強まった。

  その後は株価の回復や米経済が予想外の力強さを示したことで、当局が9月に利上げを開始するとの観測が復活し、米国債は下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は米経済専門局CNBCのインタビューで、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに動くかどうか当局は判断していないと語った。

  CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債トレーディング責任者、トム・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は「もし金融当局が本当に望むのなら、利上げも可能だろう。だが今のところは彼らの動きを抑える外部要因が存在する」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時8分現在の10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの2.18%。同年債(表面利率2%、2025年8月償還)価格は1/8未満上げて98 3/8。

  利回りは週初から14bp上昇と、6月26日終了週以来の大幅な上げとなった。

  10年債の2年債に対する上乗せ利回りは146bpと、21日の142bpから拡大した。

  引き締め開始後の実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.375%になるとの仮定を基にすると、9月のFOMC会合で利上げが決定される確率は38%と、26日の24%から上昇している。

  米国債のボラティリティ(変動性)を測るバンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの MOVE指数は24日に94.5と、2月以来の高水準に上昇した。過去1年間の平均は78.6。

  ダンスケ銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、アラン・フォンメイレン氏は「全ての市場で大きな変動が見られる」とし、「多くの投資家がつまづいている。市場のテーマは極めて急速に変化した」と分析した。

原題:Treasuries Post Weekly Loss as Data Signal Economic Strength(抜粋)