欧州債(28日):ドイツ債、下げ止まる-デフレ兆候でQE拡大との観測

  • スペインの8月インフレ率はマイナス0.5%、市場予想も下回る
  • ECBは「QEを何がなんでもやり通す」と、TD銀が指摘

28日の欧州債市場では、ドイツ国債がほぼ変わらず。前日まで下げ基調にあった。スペインでインフレ率がアナリスト予想以上に落ち込んだことを受け、欧州中央銀行(ECB)が域内のデフレリスクを食い止めるため国債購入プログラムを拡大するとの観測が高まった。

  スペインの8月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比0.5%低下した。ブルームバーグがまとめた調査では0.3%低下が見込まれていた。同日発表されたドイツの8月CPIは前年同月比0.1%上昇と、調査中央値に一致した。

  トロント・ドミニオン・バンクのグローバル・ストラテジー責任者、リチャード・ケリー氏(ロンドン在勤)は「QEに関して、ECBは何がなんでもやり通すだろう」とし、「原油価格やインフレ統計などを考慮すると、ECBが1月までにQEプログラムを延長または拡大する確率が約3割ある」と語った。

  ロンドン時間午後5時現在、ドイツ10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの0.74%。前週末比では18ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。

  インフレ期待の指標としてECBが重視する5年先スタートのインフレスワップ5年物フォワードレートは24日に終値ベースで1.61%だった。これは2月以来の低水準で、過去5年の平均である2.14%も下回っている。

原題:German Bonds Halt Decline as Disinflation Seen Extending ECB QE(抜粋)