FRB副議長、9月利上げの選択肢残す-10月会合も焦点に

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米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシ ャー副議長は9月利上げの選択肢を残した。一方、2人の地区連銀総裁 が10月に政策金利を引き上げる可能性を示している。

副議長はカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムが開かれて いるジャクソンホール(ワイオミング州)で米経済専門局CNBCのイ ンタビューに応じ、米経済の改善ペースを示すリポートは「目を見張る ものがあり、経済は正常な状態に戻りつつある」と語った。

その上で、「中国の人民元切り下げを発端とする情勢の変化は比較 的新しい出来事であり、影響について判断するのは時期尚早だ。状況が どう展開するか引き続き見守っている」とし、9月利上げの「論拠が強 まっているのか弱まっているのか、今すぐに判断することは避けたい」 と述べた。

この発言はニューヨーク連銀のダドリー総裁の26日のコメントとは 対照的だ。同総裁は市場の混乱により9月利上げの論拠が「数週間前に 比べて弱くなっているようだ」との見解を示した。

連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げ開始をめぐる意見が2 つに割れているが、フィッシャー副議長はその中間に自らを置いた。セ ントルイス連銀のブラード総裁やクリーブランド連銀のメスター総裁 は、経済が力強さを増してきており、その流れは今後も続くとの認識を 示している。

メスター総裁は28日にジャクソンホールでブルームバーグのテレビ インタビューに対し、「あらゆる観点から見た個人的な見解では、景気 は金利の引き上げに耐えられる」と語った。

10月会合

これに対して別の陣営は、利上げを急ぐ理由はほとんどないとの考 えを示唆し、決定を先送りして相場のボラティリティ(変動性)上昇や 中国の景気減速、人民元切り下げの影響の有無を見極めることを望んで いるように見える。

ミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁はジャクソンホールでの CNBCのインタビューで、経済データの大きな変化がなければ「近い 将来の利上げが適切だとは思わない。私が言っている近い将来というの は、2015年の残り全ての期間を指している」と述べた。

セントルイス連銀のブラード総裁は、9月に利上げを見送った場合 は10月に利上げした際に説明しやすくなるよう10月会合後に記者会見を 設定することを検討すべきだと発言。アトランタ連銀のロックハート総 裁は「10月の会合は生きている」と述べた。

原題:Fischer Keeps Fed Liftoff Options Open as October Comes in Focus(抜粋)

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