アジアの利下げ観測高まる、人民元切り下げで-債券に追い風

アジアで多くの国・地域の債券が上昇してい る。中国人民元の実質切り下げはインフレ抑制につながり、中央銀行の 利下げ余地が広がっている。

今月11日の元切り下げ以降、中国やインド、韓国、台湾の現地通貨 建てソブリン債が上昇。一方、アジア株と通貨は4年ぶりの大幅な下落 を記録し、商品相場は16年ぶり安値を付けた。タイとフィリピンの債券 相場はほぼ変わらずで、インドネシアとマレーシアの債券は下げた。

シュローダー・インベストメント・マネジメントのアジア債券責任 者、ラジーブ・デメロ氏(シンガポール在勤)は、「商品相場安でイン フレが抑えられるため、全体的にアジアの債券は恩恵を受けるだろう」 と指摘。「中国の動きを受け、世界にデフレ的な影響が広がる」と述べ た。

インドと韓国の金利スワップレートは低下。消費者物価の伸び鈍化 で両国中銀が中国人民銀行(中銀)に追随して利下げに踏み切るとの観 測が広がった。野村ホールディングスとバンク・オブ・アメリカ (BOA)メリルリンチは、インドとタイが今後7カ月以内に利下げす ると予想。野村は台湾の年内利下げを見込み、韓国も追加利下げの可能 性が強くなっていると指摘する。

原題:Asian Rate-Cut Bets Swell on Yuan Devaluation in Boost for Bonds(抜粋)