中国のリセッション回避策は遅過ぎる公算-シティのブイター氏

  • 中国の今年の実際の経済成長率が4%台に落ち込む公算を指摘
  • 中国の景気減速で世界の経済成長率は2%未満となる可能性

シティグループのチーフエコノミスト、ウィレム・ブイター氏は、中国がリセッション(景気後退)に陥りつつあると指摘した上で、中国指導部が大規模な財政政策を実施して大幅な景気減速を避ける迅速な対応を取らないとの見方を示した。

  イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会の元メンバーであるブイター氏は、中国のリセッションを食い止める唯一の手段として、中央政府の資金を使い、中国人民銀行(中銀)が発行債券を引き受ける形で運営される消費活性化のための財政刺激プログラムを挙げた。

  27日にニューヨークで行われた外交問題評議会主催のイベントでブイター氏は、「経済が強く求めても中国の指導部にその用意がない。中国経済はリセッションに陥りつつある」と話した。

  李克強首相は7%前後という今年の成長率目標の達成を図っているが、ブイター氏は真の成長率が「恐らく4.5%近くかそれ未満だろう」と指摘。「当局は対処するだろうが、リセッション回避には遅過ぎる対応となるだろう。そのために世界の経済成長は2%を下回る伸びに鈍化する公算が大きい。これは私の定義では世界的な景気後退だ」と述べた。

原題:China Will Respond Too Late to Avoid Recession, Citigroup Says(抜粋)