「呉越同舟」の鉱山会社、商品価格変動乗り切りでライバル企業と協力

  • チリの鉱山での共同出資でプロジェクト費用の大幅削減可能か
  • 加テック、ゴールドコープとの鉱山開発提携は「常識的」アプローチ

鉱山会社は商品価格の下落を乗り切るために新たな手段を取っている。それはライバル企業と協力するという方法だ。

カナダのゴールドコープとテック・リソーシズは27日、チリでの2つの銅・金プロジェクトを統合すると発表。1カ月前にはカナダのバリック・ゴールドがチリで保有するザルディバール銅山の権益の50%をチリのアントファガスタに売却した。

鉱山運営とプロジェクト開発の傾向として、こうした動きが始まっている。さもなければプロジェクトは中止か長期にわたる延期に追い込まれる恐れがある。各社が単独での保有と意思決定を選好し、投資家もそれを望んでいた数年前の状況とは対照的だ。

レイモンド・ジェームズのアナリスト、フィル・ルッソ氏(トロント在勤)は27日の電話インタビューで「企業は常にプロジェクトを100%保有することを望むものだが、単独では生産にこぎ着けることができないリスクを考慮している」と指摘。「現時点では、投資家がリスクを嫌うためこうした形の共同出資の魅力が増している」と語る。

ドル相場の上昇と相まって、中国の需要が従来予想されていたよりも大きく鈍化する兆しを見せていることで、工業用金属価格が下落し、数十億ドル規模のプロジェクト開発に対する投資家の信頼感は低下している。ブルームバーグ工業用金属サブ指数は今年に入って約20%低下。鉱業株指数は27日に上昇したものの年初来では26%下げている。

テック・リソーシズのドン・リンゼー最高経営責任者(CEO)は資料で「隣接する2つの資産を合わせることは、コスト削減や環境面の影響軽減と、単独でのプロジェクトを上回るリターン確保を狙い、インフラ統合を可能にする常識的なアプローチだ」と説明した。

原題:Miners Cozying Up With Rivals to Endure Commodity Roller Coaster(抜粋)

Trashline: (Updates with capital costs in fifth paragraph.)
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