米株大虐殺を裏付ける75年ぶり大変動-移動平均から大きく乖離

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これほど激しい急落にS&P500 種株価指数が見舞われた例を歴史に求めれば、あるメトリック(測定基 準)によると75年前にさかのぼる必要がある。

ベスポーク・インベストメント・グループによれば、S&P500種 は3営業日連続で50日移動平均線よりも下の複数の標準偏差を超えて取 引を終了した。これが過去に起きたのは1940年5月15日までの3営業日 だけだ。

これほど大きな50日移動平均からの乖離(かいり)は、過去数営業 日の急落が、S&P500種の最近のレンジと比較していかに深刻だった かを物語る。「1987年の株価暴落でもトレンドと比べてこれほど売られ 過ぎてはいなかった」とベスポークは指摘する。

ベスポークが示した一組のチャートは、S&P500種が1940年半ば の動きをたどる場合、何が起きるかを示している。表面だけを見れば、 最悪の痛みを既に脱し、市場の底入れもそれほど遠くない印象を受け る。

しかし、今回の市場の動揺に先立つ5営業日のS&P500種の動き を指標化すると、1940年半ばの下げが再現された場合、S&P500種は さらに大きく下落し、弱気相場入りする恐れがある。S&P500種が同 じ軌道をたどれば、比較的すぐに1556の安値を付けると予想されるが、 ベスポークは急落が繰り返されるとは考えていない。

ベスポークのアナリストらは「中国をめぐる不安やポジショニン グ、バリュエーション(株価評価)、他のいかなる要因もわれれれ が1556に向かっていることを示唆していない。相場の底が見えたとは思 わないが、弱気相場入りや本物の株式市場の暴落に行き着く可能性はな さそうだ」と分析している。

原題:The Stock Market Hasn’t Had a Selloff Like This One in Over 75 Years