中国、株買い支え介入再開―人民元支援では米国債売り-関係者

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中国政府は27日に、株式相場下支えのための 介入を再開した。一方で、人民元の急落を防ぐドル売り介入のためにこ のところ保有米国債を売っていると、事情に詳しい関係者が明らかにし た。

介入は非公表だとして関係者が匿名を条件に述べたところによる と、中国は9月3日に開かれる「抗日戦争勝利記念行事」の軍事パレー ドを控え市場の安定化を望んでいる。また別の関係者らは、突然の切り 下げの後の人民元急落を防ぐために必要なドルを、中国が米国債売りで 調達したと述べた。

今週の初めには政府が介入を控えていたことで、中国株は2日間 で1996年以来最大の下落を演じた。11日に発表した新たな為替制度の下 で、中国人民銀行(中央銀行)は日々の中心レート設定よりも介入によ って元相場をコントロールする政策に転換した。政策変更の中国経済へ の影響を投資家が測りかね、市場は混乱した。

海通国際証券集団のセールス・トレーディング責任者、アンドル ー・サリバン氏は「中国当局は市場とのコミュニケーションにおいて一 貫していない。投資家はコロコロ変わる当局にいら立っている」と話し た。

27日の上海総合指数は一時0.7%安となったが、引けにかけて急伸 し5.3%高で終了。長期続落に歯止めがかかった。関係者の1人によれ ば、政府は優良銘柄を購入した。

市場介入で株を買い支える中国の措置は外国人投資家の中国離れを 引き起こし、国際通貨基金(IMF)は最終的にはそのような措置を解 除するように中国当局に促していた。

今週に入ってからは、政府は株式市場への介入をしていないと事情 に詳しい関係者が25日に述べていた。27日に中国証券監督管理委員会 (証監会)にファクスでコメントを求めたが返答は得られていない。

米当局に通知

関係者によると、中国の米国債売りは直接売却に加え、ベルギーと スイスの代理機関経由でも行われた。中国は米国債売却について米当局 に連絡したと別の関係者が説明した。売却規模は明らかにしなかった。

中国の外貨準備高は過去1年で3150億ドル減少し、3兆6500億ドル になっていた。ブルームバーグ・ニュースが実施した調査では、介入の ために年末まで1カ月に約400億ドルずつ減少するとの予想が示され た。人民銀が過去2週間に米国債を含め少なくとも1060億ドル相当の準 備資産を売却したと、ソシエテ・ジェネラルは見積もっている。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、上海市場の人 民元は27日、0.08%高の6.4053元で終了。月初来では3.1%安となって いる。

キャンター・フィッツジェラルドの債券ストラテジスト、オーウェ ン・カラン氏は、中国が米国債を売るのは「驚きではないが、市場参加 者はこの可能性を十分には織り込んでいなかったかもしれない」とし、 「中国が今後6カ月にかなり大量に売るかもしれないことを考えると、 米国債相場の見通しは大きく変わるだろう」と話した。

原題:China Said to Buy Local Stocks, Sell Treasuries for Yuan Defense(抜粋)

--取材協力:Keith Zhai、Steven Yang、Brendan Scott、Zhang Shidong、Allen Wan、Robin Ganguly.

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