国内CB運用の英ストラットン、押し目買い狙う-年初来23%

更新日時

英運用会社のストラットン・ストリート・キ ャピタルは、世界的な株価急落の影響を受け下落している日本の転換社 債型新株予約権付社債(CB)市場について、買いの好機とみている。 手元資金を追加投資に振り向ける方針だ。

CB投資のジャパン・シンセティック・ワラント・ファンドを運用 するトレバー・スリワースキ氏は、「いまポジションを削減するのは大 事なものと無用なものを一緒に捨てるようなものだ」と述べた。同ファ ンドは7月で年初来63%の収益率を確保したが、日本株急落で24日時点 では約23%に伸び悩んだ。運用額は2430万ドル(約29億円)。

同ファンドは購入したCBを社債と新株予約権に分離。社債部分を 買い戻しオプション付きで邦銀などに売却。発行企業の株価上昇局面な どでプレミアムを支払って社債部分を買い戻し、新株予約権とリパッケ ージしてCBとして売却する。CBの売却益などからオプションのプレ ミアムを差し引いたものが運用益となる。

CBの価格は株価と概ね似た動きを示す特徴があり、ここ最近の株 安で値下がり傾向にある。スリワースキ氏はこうした中で、市場反転に 備えて「保有する現金を価格が低水準な間に何に投資するか検討してい る」と述べた。「日本のファンダメンタルズに満足しており、短期より 長期的に結果をもたらす絶好のタイミングを狙っている」という。

もう一人の運用者であるマシュー・ロナガン氏は、「トップダウン の観点では日本も世界的株安の影響を免れないが、ボトムアップでは日 本は大きな価値を提供している」と述べた。昨年11月に購入した物流サ ービスを提供するセンコーや、今年1月に投資した丸全昭和運輸のCB などがファンド収益に寄与したという。

続落していた日経平均株価は26日に反転し前日比3.2%上昇、27日 も前日比2%程度上昇し1万8000円台後半で取引されている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE