UBSが富裕層顧客にユーロ売りを助言、1.05ドルへの下落を予想

プライベートバンク世界最大手のスイスのUSBグループは富裕層顧客にユーロ売りを勧めている。欧州ではインフレ見通しの悪化で追加量的緩和のリスクが高まったという。

  UBSのウェルスマネジメント(富裕層向け資産運用)部門のクロスアセットストラテジスト、ジェームズ・パーセル氏(香港在勤)は27日のインタビューで、ユーロは今後3カ月に1ユーロ=1.05ドルに下落するとの見通しを示した。

  ユーロは対ドルで3日続落し、ロンドン時間午前10時50分現在で1ユーロ=1.1291ドル。3日間の下げ幅は2.8%となっている。24日には一時1.1714ドルまで上昇。世界的な株価下落で逃避通貨としての買いが膨らんだ。

  パーセル氏は「リスクオフの環境では、通常ドルが上昇するとみられるが、こうしたユーロの動きはテクニカル的なものが一因になっている」と指摘。「結果として、当社ではこれをドル買い・ユーロ売りを始める良い機会だとみている」と述べた。

  欧州中央銀行(ECB)のプラート理事は26 日、商品値下がりと世界の経済成長へのリスクがインフレに関するECBの目標の達成を脅かす中で必要になれば、債券購入プログラムを拡大または延長する用意があると言明した。

  パーセル氏は「ECBは量的緩和プログラムを拡大するか、あるいは月額の購入を増やさざるを得なくなるかもしれない」と発言した。ただ「これは基本シナリオというよりは、可能性の低いシナリオだ」と続けた。  

原題:UBS Advises Wealthy Clients to Sell Euro, Sees Drop to $1.05(抜粋)