日経平均1万9000円回復、米GDPや円安好感-資源中心上げ

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28日の東京株式相場は大幅高で3日続伸。4 -6月(第2四半期)の米実質国内総生産 (GDP)改定値や為替の 円安が好感された。原油価格の約6年ぶりの上昇などから商社や鉱業、 非鉄金属など資源関連株が急伸したほか、業績への期待から自動車や機 械など輸出関連も高く、東証1部33業種は空運を除く32業種が高い。

TOPIXの終値は前日比49.39ポイント(3.3%)高の1549.80と ことし最大の上昇率を記録した。日経平均株価は561円88銭(3%)高 の1万9136円32銭。日経平均の上げ幅は一時618円まで拡大、終値で21 日以来となる1万9000円を回復した。

ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長は、「市場の景 況感に対する不安感をぬぐうには良い指標が必要だった」と指摘。「米 国のGDPが良く、中国株も比較的落ち着いた形で推移している。商品 市況が少し戻ってきており、リスク回避の動きが和らぎ、鉱業など商品 市況連動型で出遅れていた銘柄が戻ってきている」と話した。

米商務省が27日発表した第2四半期の実質GDP(季節調整済み、 年率)改定値は前期比3.7%増と、前月発表された速報値の2.3%増から 上方修正された。個人消費や企業の投資が上向いた。ブルームバーグが 実施したエコノミスト調査での全ての予想を上回った。米労働省の27日 発表によると、22日終了週の新規失業保険申請件数は前週比6000件減少 して27万1000件。市場予想の中央値(27万4000件)を下回った。

米GDPと失業保険統計が米景気に対する楽観を強めたためドル買 いが続き、きょうの外国為替相場はドル・円相場が1ドル=121円前後 で推移。前日の日本株市場の終値時点は同119円92銭だった。

原油価格急騰で資源関連は高い

また27日のニューヨーク原油先物10月限は前日比3.96ドル (10.3%)高い1バレル=42.56ドルで終了。米GDP統計を好感し、 約6年ぶりの大幅高となった。商社や鉱業など資源関連株には追い風と なった。

SBI証券の藤本誠之シニア・マーケット・アナリストは、「原油 のあまりの下落も気持ち悪かったが、大きく上げたのはプラス材料」と した。またきょうの中国上海総合指数は1.4%高と続伸して開始し、東 京時間午後も上昇幅が拡大していた。

きょうの日本株は続伸して始まり、その後徐々に上げ幅を拡大。午 後には一段高となり、日経平均株価は終値ベースで21日以来となる200 日移動平均を回復した。そのほかテクニカル分析の観点からは、東証1 部の騰落レシオは27日時点で78%と目先の売られ過ぎを見極める上での 分岐点となる80%を引き続き割り込んでいた。

東証1部33業種は、非鉄金属、鉄鋼、鉱業、卸売、石油・石炭製 品、輸送用機器、銀行など32業種が高い。空運のみ安い。売買代金上位 では、三井物産、三菱商事など商社株が急騰。トヨタ自動車やみずほフ ィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、村田製作 所、ファナックなども上昇。ユニ・チャームは下落。東証1部の売買高 は29億5977万株、売買代金は3兆942億円。上昇銘柄数は1822、下 落61。

--取材協力:Yuji Nakamura.