「ザ・バークレイズ」開催に力貸す元リーマンの「チェーンソー」

  • ゾイディス氏はNJ州プレインフィールドCCの立木伐採に尽力
  • 家族と過ごす時間を増やすため2002年に43歳でウォール街を去る

ポール・ゾイディス氏は43歳でウォール街を去った。総額1500億ドル(約18兆円)を超える企業の合併・買収(M&A)案件に関わった後、2002年にリーマン・ブラザーズ・ホールディングスのグローバルM&A共同責任者を辞めた。

1990年代に通信部門でリーマンでの仕事を始めた同氏は退社当時、家族と過ごす時間を増やし他の分野で活躍したいと述べていた。現在55歳のゾイディス氏が情熱を傾ける1つがゴルフだ。米男子ツアーのシーズンクライマックスを飾るプレーオフ第1戦「ザ・バークレイズ」が、ニュージャージー州のプレインフィールドCCで開催されるが、同コースでの同大会開催で大きな役割を果たしたのが同氏だ。

若い時にフィラデルフィアでキャディーをした経験のあるゾイディス氏はPGAツアーのプレーオフシリーズでプレインフィールド担当のトーナメントコーディネーターを務め、駐車場やスコアラー、ファン送迎から避難計画に至るまであらゆる担当者を監督する責務を無償で引き受けている。2011 年にプレインフィールドで開催された同大会は、ハリケーン「アイリーン」の影響で54ホールで打ち切りとなったが、この時は避難計画が役立った。

Paul Zoidis.

Source: Plainfield Country Club via Bloomberg

ハンディ3.8のゾイディス氏はインタビューで、「ウォール街でやっていたことはすごく好きだった。でも人生の新たな1章を始める用意をしていた」と語った。長きにわたりゴルフというスポーツを応援する同氏は09年には非営利団体「ファースト・ティ」のジュニアゴルファー育成プログラムのプレインフィールドへの導入に寄与した。

ニューヨーク市マンハッタンから約45マイル(約72キロメートル)のプレインフィールドがニューヨーク地区で開催される同大会の持ち回り会場(このほかベスページ・ブラックやグレンオークスなど)となったのは4年前。当初は立木の多さに同コースでの大会開催にPGA側が難色を示していた。フェアウェーを狙うのが難しい上に、観客らの移動の妨げになるという理由だった。ゾイディス氏は1000本を超える立木の伐採を支援。オークモントやウイングドフット、オリンピックなどの名門コースに倣い、コースの整備に力を貸した。今では頂戴したニックネーム「チェーンソー」が、同氏愛用のタイトリスト社製ゴルフボール「プロV1」全てに刻まれている。

原題:Ex-Lehman M&A Chief ‘Chainsaw’ Helps Bring Golf Playoffs to N.J.(抜粋)

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